結核(BCG)予防接種
更新日:2017年11月30日
結核について
結核はいまだに国内の主要な感染症の一つです。毎年新たに2万人以上の患者が発生しており、世界的にみても日本はまだ結核の中まん延国という状況にあります。結核は、結核菌が人から人へ感染することで起こります。特に乳幼児は結核に対する抵抗力が弱いので、全身性の結核症にかかったり、結核性髄膜炎になることもあり、重い後遺症を残す可能性があります。
BCGは結核を予防するワクチンの通称です。結核に対する抵抗力はお母さんからもらえないので、乳児期早期に接種します。
定期の予防接種の対象者と接種回数
生後3か月から1歳に達するまでに1回接種
標準的な接種期間:生後5か月から8か月に達するまで
その他
BCG接種後の経過
BCG接種の針痕は、普通は接種後10日頃に接種部位に赤いポツポツができ、一部に小さいうみができることがあります。この反応は、接種後4週間頃に最も強くなりますが、その後はかさぶたができて接種後3か月までにはなくなり、小さなきずあとが残るだけになります。包帯をしたり、バンソウコウをはったりしないで、そのまま清潔を保ってください。ただし、3か月を過ぎても接種のあとがジクジクしているようなときは医師にご相談ください。
副反応
接種をした側のわきの下のリンパ節がまれに腫れることがありますので、症状が悪化した場合は医師にご相談ください。
接種後の反応が早く出た場合
コッホ現象:接種後3日以内の急激な変化(炎症・化膿など)と急激な治癒
この変化(コッホ現象)が見られた場合、健康づくり課までご連絡ください。お子さんが知らない間に結核に感染している可能性があります。本当に結核にかかっているかどうかをきちんと調べる必要があります。
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