大地震!!その時、あなたはどうしますか?

更新日:2017年11月30日

 阪神・淡路大震災から丸17年。近年では、新潟県や福井県、兵庫県を中心とした豪雨による災害、新潟県中越地震やスマトラ沖地震など記録的な自然災害が発生し、大きな被害をもたらしました。

 もし、私たちの住む米原市に大きな地震が起こったらあなたはどうしますか?

 地震はいつ発生するかわかりません。「もしも」のときに備えて、地域や家族で地震対策について考えてみませんか。

滋賀県で地震が発生する可能性

地震で家やビルが揺れているイラスト

 滋賀県は、世界でも有数の活断層の密集地で、びわ湖周辺に20数本の活断層帯が散在し、米原市周辺にも関ヶ原・柳ヶ瀬断層や百済寺断層などが確認されています。また、琵琶湖西岸断層帯による地震や東南海・南海地震では、今後30年以内に高い確率での発生が予想されています。

琵琶湖西岸断層帯による地震の震度予想図と県内活断層位置図

琵琶湖西岸断層帯による地震の震度予想図
県内活断層位置図

地震発生確率と被害想定

地震発生確率と被害想定の詳細
想定地震 今後30年以内の地震発生確率 マグニチュード
(地震の規模)
マグニチュード
(地震の規模)
滋賀県全域
建物被害
(棟)
滋賀県全域
人的被害
(人)
米原市
建物被害(棟)
米原市
人的被害(人)
琵琶湖西岸断層帯による地震 0.09から9%
(全国で6番目)
7.8程度 7.8程度 100,072 11,440 0 0
東南海地震 60% 8.5程度 8.5程度 7,275 752 76 7
南海地震 50% 8.5程度 8.5程度 7,275 752 76 7
  • 被害想定では琵琶湖西岸断層帯地震では断層の破壊開始が大津市中部の場合を想定
  • 建物被害は全壊、半壊の合計棟数、人的被害は早朝に発生した場合で死者、負傷者の合計人数
  • 東南海・南海地震については、中央防災会議の手法を基本に、計測震度と建物被害率との相関関係より算出
  • 新潟中越地震の被害は、実際の被害総数で、建物被害では一部破損を含めると90,694棟の被害が出ています。

マグニチュードと震度の違い

 地震のエネルギーの大きさをマグニチュード、各地域での地面の揺れの大きさを震度といいます。マグニチュードが大きくても、震源が遠い場合や深い場合は震度は小さく、逆にマグニチュードが小さくても、震源が近い場合や浅い場合は震度が大きくなる事があります。

震度階級

震度0

  • 人はゆれを感じない

震度1

  • 屋内にいる人の一部が、わずかな揺れを感じる

震度2

  • 屋内にいる人の多くがゆれを感じる
  • つり下がった電灯などわずかにゆれる

震度3

  • 屋内にいる人のほとんどがゆれを感じる
  • 棚にある食器類が音を立てる事がある
  • 電線が少しゆれる

震度4

  • かなりの恐怖感がある
  • つり下げてあるものは大きくゆれ、棚にある食器類は音を立てる事がある
  • 電線が大きくゆれ、歩いている人もゆれを感じる

震度5弱

  • 棚にある食器類、書棚の本が落ちる事がある
  • 窓ガラスが割れる事がある
  • 電柱がゆれているのがわかる

震度5強

  • 多くの人が行動に支障を感じる
  • タンスなどの重い家具や自動販売機が倒れる事がある
  • 自動車の運転が困難になる

震度6弱

  • 立っている事が困難になる
  • 壁のタイルや窓ガラスが破損、落下する
  • 耐震性の低い住宅では、倒壊するものがある

震度6強

  • はわないと動く事ができない
  • 固定していない家具のほとんどが移動、転倒する
  • 耐震性の高い住宅でも、壁や柱が破損するものがかなりある

震度7

  • 自分の意思で行動できない
  • ほとんどの家具が移動し、飛ぶものもある
  • 耐震性の高い住宅でも傾いたり、大きく破損する事がある

もし地震が発生したら!あわてず落ち着いて

家の中にいるとき

  • ゆれを感じたら、テーブルや机の下に隠れ、座布団などで頭を保護し身を守る。
  • ゆれがおさまったら、火の始末をし、ドアや窓を開けて避難口を確保する。
  • 屋内でも靴を履き、裸足で歩き回らないようにする。ガラスなどから足を守り、すぐに避難できるようにしておく。
  • 寝ているときは、座布団や枕などで頭を守りながら、転倒のおそれのある家具(タンス・鏡台)などからできるだけ離れる。
テーブルの下に避難しているイラスト

 

 

外を歩いているとき

  • 建物のそばを歩いていたら、その場に立ち止まらず窓ガラスや看板などの落下物からかばんなどで頭を守り、公園や空き地など広い場所に避難する。
  • ブロック塀や自動販売機には近づかない。
  • 歩道橋や橋の上では、すぐにしゃがみこんで手すりなどにしがみつく。ゆれがおさまったらただちにその場から離れ、広い場所に避難する。
頭を守って逃げているイラスト

 

 

乗り物に乗っているとき

  • 電車やバス
    つり革や手すりにしっかりつかまり、かばんなどで頭を守る。揺れがおさまっても勝手に飛び出さず、車内のアナウンスや乗務員の指示に従う。
  • 自動車を運転中
    徐々にスピードを落とし道路の左側に止め、エンジンを切りゆれがおさまるのを待つ。避難が必要な時は、キーをつけたままドアロックをせず、車検証など貴重品を持ち出し徒歩で避難する。
車に鍵をつけたまま避難しているイラスト

 

 

大地震に備えて 我が家は大丈夫?

 「地震対策は?」と聞くと、たいていの人が「非常食料と常用飲料を用意しています。」と答えます。それはそれで大切なことですが、阪神・淡路大震災の犠牲者で、水や食料が不足して亡くなった方は一人もいません。死亡原因の約80%が家屋倒壊や家具転倒による圧死といわれています。防災対策は、まず家や室内を安全にすることから始めましょう。

【家屋の場合】は次のリンクをご覧ください。

こういう建物は要注意

凸凹が多く、複雑で壁が少ない

凸凹が多く、複雑で壁が少ない家のイラスト

シロアリ被害がある

シロアリ被害がある家のイラスト

1階が車庫、店舗など

1階が車庫、店舗などのイラスト

2階が重たい

2階が重たい家のイラスト

壁が少ない

ガラス張りの壁が少ない家のイラスト

昭和56年以前の建築

倒壊している木造の家のイラスト

家具の場合

タンス等

  • つっぱり棒を使うときは、天井が十分強固であることを確認
  • じゅうたんや畳の上の家具は倒れやすいので、できるだけ別の部屋に移すか、下に板を敷く。
  • 傷をつけたくない家具やネジ止めができない家具を固定する場合、天板の上にもう一枚天板を置き、金具を取り付ける。
家具に金具をつけ固定しているイラスト、家具の下に板を敷くイラスト

 

 

照明

  • 蛍光灯は両端を耐熱テープで止める。
  • 吊り下げ型はワイヤーやチェーンで天井と数箇所で固定
天井とワイヤーで固定している吊り下げ型の照明のイラスト

食器棚・本棚等

  • 重たい本は下段にいれ、できるだけ隙間をなくす。
  • ガラス面には飛散防止フィルムを貼る。
  • 棚板にふきんを敷くと滑り止めに。
  • 棚のうえの荷物は落ちてくるのでできるだけ置かない。
L字金具で固定している本棚のイラスト、食器が落ちないようにカギがかけられる食器棚のイラスト

 

 

冷蔵庫

  • 扉が開いて中のものが飛び出さないように開き止め金具を。
  • 固定は裏の取手と壁をつなぐか、扉の間にワイヤーを通して壁と固定。
冷蔵庫と壁が2箇所固定されているイラスト

 

 

家具の配置にも工夫を!

  • 寝室には家具を置かない。特に高齢者や子どもの部屋には大きな家具を置かない。
  • 家具が倒れやすい方向にはねない。
  • 出入口付近には物を置かない。家具は倒れても逃げ道をふさがないように置く。
ベッドと平行に家具が倒れているイラスト
ベッドから遠くの家具が倒れており出入り口に逃げているイラスト

非常持ち出し品等の準備はできていますか?

 避難するときに持っていくための備蓄品を用意しておきましょう。成人男性で15キログラム、女性で10キログラムを目安に、背負いやすいリュックサックに分散してまとめておくと便利です。また、子どもには自分で持てる大きさのリュックサックを準備しておきましょう。印鑑や通帳などの貴重品は、持出袋に入れておくと空き巣に狙われるので、すぐに持ち出せる安全な場所に保管して置きましょう。

 また、救援活動が受けられるまで自活するためにも備蓄品も、すぐ取り出せる場所に保管して置きましょう。

防災用品チェックリスト

非常持出品

  • 懐中電灯
  • ろうそく、マッチ、ライター
  • 携帯ラジオ
  • 飲料水運搬用ビニールバケツ
  • 缶入りカンパン、缶入り飲料
  • 固形燃料、携帯コンロ
  • 缶切り、栓抜き、ナイフ
  • 軍手、タオル
  • ビニール袋
  • 常用薬、応急セット、ティッシュ
  • ロープ、レジャーシート
  • 印鑑、預金通帳、権利証書
  • 健康保険証、運転免許証コピー
  • 住所録、現金

緊急生活用品

  • ミネラルウォーター、浄水器
  • キャンプ用鍋
  • 米、缶詰、インスタント食品
  • カセット式コンロ
  • 食器セット
  • 下着、靴下、身軽な服、運動靴
  • ヘルメット
  • 毛布、寝袋、バスタオル
  • 石鹸、シャンプー
  • トイレットペーパー
  • 組み立て式簡易トイレ
  • 防塵マスク
  • 紙おむつ
  • ほ乳瓶、粉ミルク、離乳食
  • 生理用品

いざというときのために、家族で話し合いましょう

 戦後最大の被害をもたらした阪神淡路大震災。そのとき、「何もできなかった」と答えた人が4割にものぼるというアンケート結果があります。いざという時に行動できないと、命にかかわる危険性もあります。地震が起こったとき、どうしたらいいか日ごろから家族で話し合っておきましょう。

  • 家族一人ひとりの役割分担を決めておきましょう。
  • 家の中や周りの危険箇所をチェックしておきましょう。
  • 家具を安全に配置し、転倒防止対策をとっておきましょう。
  • 非常持出品が揃っているかチェックし、新しいものとの入れ替えもしておきましょう。
  • 家族が離れ離れになったときの連絡方法や避難場所を確認しておきましょう。

リンク 「できることから地震対策!!」(滋賀県ウェブサイト)

この記事に関するお問合せ先

本庁舎 政策推進部 防災危機管理課

電話:0749-53-5161
ファックス:0749-53-5149

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