香害や化学物質過敏症を知っていますか

更新日:2021年12月20日

「香害(こうがい)」とは

「香害」とは、化粧品や香水、合成洗剤、柔軟仕上げ剤などに含まれる合成香料(化学物質)のにおいによって、不快感や健康への影響が生じることを言います。
近年、残香性の高い製品の普及により、国民生活センターなどには、このようなにおいによる相談が多数よせられており、特に柔軟仕上げ剤のにおいに関する相談が多くなっています。
自分にとって快適なにおいが必ずしも他の人にも快適に感じるとは限りません。他の人はそのにおいを不快に感じたり、中にはアレルギーを起こしたり、「化学物質過敏症」によって体調を崩すなど苦しんでいる方がみえるかもしれません。

「化学物質過敏症」とは

「化学物質過敏症」とは、建築資材、化粧品。芳香剤、合成洗剤、柔軟仕上げ剤、排気ガス、農薬などの日常生活を送る際に使用されるさまざまな製品に含まれる、通常では問題にならないような微量の化学物質に敏感に反応し、「頭痛」「めまい」「脱力感」など健康に及ぼす症状が発生するもので、その反応は個人差が大きく、また、ある時を境に突然発症することもあります。

主な症状

  • のどの痛み、味がわからない
  • 目の痛み・かゆみ、目がチカチカする
  • めまい、ふらつき、耳鳴り
  • 頭痛、疲れやすい、冷や汗
  • 不眠、不安、うつ症状
  • 吐き気、気持ちが悪い など

(山形大学環境保全センター掲載「化学物質過敏症」より抜粋)

治療

化学物質過敏症には特別な治療法というものがありません。治療は原因物質を突き止めそれを排除すること、そして原因物質との接触を避けるための工夫と対策が基本です。勿論、耐えられないような個々の症状がある場合には医療機関にて症状に対する治療を受けることができます。

基本的対策
1.汚染原因となる化学薬剤系の生活用品の利用を少なくする。
2.室内から汚染物質を排出する。(定期的な換気など)
3.身体に異常を感じたらその場から速やかに離れる。

(山形大学環境保全センター掲載「化学物質過敏症」より抜粋)

周囲の方への十分な配慮をお願いします。

近年、残香性の高い製品の普及により、消費生活センターへの相談が増えています。
まずは、香害と化学物質過敏症について正しくご理解いただき、自分にとって快適な香りでも、体調が悪くなる方がいることを知ってください。
においには常習性があり、普段から使い続けているとそのにおいに慣れてしまい、徐々に強いにおいを求めてしまうことがあります。合成香料を含んだ製品を使用する際には、周囲の方への十分な配慮をお願いします。

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