令和7年度 10月1日市長訓示

更新日:2025年10月07日

皆さん、おはようございます。
御承知のとおり、9月28日に、わたSHIGA輝く国スポ大会が開幕いたしました。昨日は、本市で行われるホッケー競技の開始式に出席し、参加されるチームの代表者へ激励の言葉を述べさせていただきました。
いよいよ、本日から5日間の日程で大会が行われます。全国各地から集まる選手、指導者、応援の方々、そして関係者の皆さんを、44年ぶりに、再びお迎えできることを心から誇りに思います。
先日、伊吹山文化資料館で開催されている企画展「ホッケーはわれらのレガシー」を見学してまいりました。びわこ国体の写真や新聞記事、応援旗、当時の木製のスティックなどが飾られており、改めて、歴史の重さを感じてまいりました。
ホッケー競技は、びわこ国体からのレガシーが引き継がれた、米原が誇るスポーツであります。全国の皆さんにその熱意と歴史を感じていただけるよう、職員一丸となって、この大会を成功に導きましょう。
今日に至るまで、職員の皆さんには大会運営に係る準備、関係各所との調整、会場整備などに御尽力いただいていることに、改めて深く感謝いたします。
選手の方々にとっては人生の節目となるような大切な大会です。最高の状態で競技を行っていただけるよう、また、「米原でホッケー競技ができてよかった」、そして、米原に来ていただいたことが素敵な思い出となるよう、“おもてなしの心”を持って、対応に当たっていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
ようやく、厳しい暑さから解放され、秋の気配が感じられるようになってまいりました。10月に入り、市内各地では、地域に根差した伝統行事やイベントが開催されます。5日には、市内で唯一の、国の選択無形民俗文化財である「朝日豊年太鼓踊り」、11日から13日にかけては、米原曳山まつりが開催されます。今年もコンベンションホールで子ども歌舞伎が行われます。
いずれも、地域が大切にしてきた歴史、誇りであり、しっかりと受け継いでこられた「地域の力」を感じることができます。子どもたちが地域の行事に参加し、地域の大人が伝え、見守る。そうした取組の中で、地域の人が育っていく、地域の未来が育っていくものと考えます。
職員の皆さんも、ぜひ、地域行事やイベントへ積極的に参加し、市民や地域との関わりを深めていただきたいと思います。本市が誇る伝統文化に触れ、また、市民の思いや願いを理解し、その実現に向けて、それぞれの業務の中で、力を尽くしていただきたいと思います。
秋らしくなった一方で、まだまだ台風や豪雨が心配される時期でもあります。近年の台風は、発生から数日で急速に発達し、接近・上陸するケースが増えており、これに伴う急激な大雨や線状降水帯による土砂災害、浸水被害などが大変危惧されます。
急激な大雨により、道路や住宅の冠水被害が全国で発生しており、先月、三重県では地下駐車場が冠水し、多くの車が水没するなど、市民生活に多大な影響を及ぼしています。いつ、このような被害が発生してもおかしくない状況であり、防災・減災対策への備えは欠かせません。
今月には、ジョイ伊吹において、総合防災訓練を実施いたします。日頃からの防災体制を万全に整えるため、今年度は総合防災訓練の実施の他に、避難所開設訓練を、先月には伊吹小学校において実施し、11月には河南小学校において実施いたします。
職員の皆さんには、より一層防災意識を高くしていただき、災害発生時の情報共有や避難支援体制の強化を図ることができる訓練となるよう努めていただきたいと思います。
さて、本日から、市役所の開庁時間、電話受付時間が変更となります。また、11月からは新たに移動市役所の運行を予定しています。人口減少・少子高齢化が進む中、持続可能な窓口サービスを実現するためには必要な転換であり、より一層のDX推進と業務の集約や見直しを図っていく必要があります。
職員の皆さんには開庁時間を変更することで創出された時間を活用し、職員間での情報共有や業務整理の時間に充てることができるようになります。結果として、窓口業務の質の向上はもちろん、職員一人ひとりの働き方改革につなげることができるように、それぞれの立場で前向きに取り組んでいただきたいと思います。
窓口開庁時間は短縮されますが、市民の方々にとって不便がないよう、引き続き、丁寧な対応、特に笑顔と挨拶を心がけてください。また、関係機関との連携に支障がないよう業務を進めていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
本日から下半期がスタートします。令和8年度予算編成がこれから本格化します。
少子高齢化、人口減少のスピードは想定以上に早く、歯止めがかからない状況です。高齢者の一人暮らし世帯の増加、地域の担い手不足、さらに、介護・保育・医療といった生活の基盤を支える分野では人手が足りず、現場の負担が大きくなっています。他にも地域コミュニティーの希薄化、空家の増加、交通弱者の増加など、一部の地域の問題ではなく、私たちのまち全体にも深刻な影響を及ぼしています。
このような中、未来を見据え、時代に合った形へと大きく変えていく覚悟、そしてチャレンジ精神が私たちに求められています。
例えば、今年度から実施している「すみトーク」では、どの自治会でも、役員のなり手不足や自治会長の負担が課題だと言われています。人口減少が進む中にあって、自治会運営は、今後ますます重要になります。
大変難しい課題ではありますが、従来の枠組みにとらわれず、市民の皆さんと、そして、職員の皆さんとともに、新しい地域運営の形を考えていきたいと思います。
また、公共施設についても、再配置や統廃合など、未来の世代にとって負担の少ない在り方としつつ、どの地域も取り残されることなく、地域の活性化を促す在り方を構築し、実行に移さなければならないと考えています。
職員の皆さんとは、私の基本政策実現に向けた対話を経て、各施策の具現化に向けて取り組んでいただいていると思います。
それぞれの職場において、まちの未来を想像し、変えていくということを、職員の皆さんが意識して予算編成作業を進めていただきたいと思います。
まもなく、私が市長に就任して1年となります。
これまで、皆さんとの対話を重ね、職員一人ひとりが業務に真摯に取り組まれている姿を見てまいりました。日々の努力に改めて感謝を申し上げたいと思います。
引き続き、努力を惜しまず、また、自分の担当だけに閉じこもるのではなく、横の連携を大切にして「住み続けたくなるまち米原」の実現に向けて取り組んでいただきたいと思います。皆さんの新しい挑戦に期待しています。下半期も、一緒に頑張りましょう。よろしくお願いいたします。

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