令和7年7月1日 市長訓示

更新日:2025年07月07日

皆さん、おはようございます。
22日間にわたり開催された第2回定例会は、無事に閉会いたしました。議案準備、議会説明等に御尽力いただいた職員の皆さんに心より感謝いたします。
議決いただいた事項については、速やかに事業に着手し、早期完了を目指して計画的に進めていただきたいと思います。
また、私の掲げる基本政策に関して、具体施策(ぐたいしさく)として実現するための検討を、日々の多くの業務と並行して、各部局において進めていただいていることに感謝いたします。
例年とは異なる流れで、次年度に向けた施策構築をスタートしていただいていますが、課内や部内、部局間において重ねていただいている議論は、市の将来を見据えた、よりよい施策を構築する上で、重要で意義のある過程だと考えています。
引き続き、次年度予算編成に向けて、各施策の熟度を高めていただくことになりますが、各部局において、それぞれの施策について、課題や必要性を最も理解している職員同士の活発な協議検討をお願いいたします。
さて、将来に目を向け、私が大変可能性を感じていること、それは水素です。
6月2日に、市役所コンベンションホールで、次世代エネルギーとして期待される水素の供給拠点を米原市に設けることについて検討する「しが水素拠点形成コンソーシアム設立会合」のキックオフイベントが開催されました。
交通の利便性がよい本市は、水素輸送の拠点候補として注目されています。滋賀県や民間企業とも連携し、伊吹パーキングエリアにスマートインターチェンジを設置し、水素の製造供給施設を備える物流中継拠点「複合型エネルギーオアシス」として価値向上を図る構想を描いています。
人口減少が進む中、新しいエネルギー社会の実現に向けて取り組むまちとしての評価を高め、物流をはじめ、新たな産業進出と地域への投資を呼び込み、地域の再生にチャレンジし、未来のまちのタネを育てていきたいと思います。
そして、未来のまちづくりに繋がるヒントを探す取組として、今月から、自治会役員との意見交換会「すみトーク」を始めました。
市民の皆さんとの対話により、私が目指す、住み続けたくなるまちづくりを進めていきたいと考えています。
実施した意見交換会では、高齢化が進み、役員の担い手がいないこと、若い方が出て行ってしまい、祭やイベントなどを続けていくことが難しい現状など、役員の方から率直な御意見を聞かせていただきました。
行政として何ができるか、何をすべきか、これまでの視点を今一度見直し、市民の声に耳を傾けながら、具体的な支援策や仕組みを検討していく必要があります。
私が直接伺った自治会からの御意見は担当課へ共有させていただきますので、事前に説明されているものもあるかもしれませんが、丁寧にご対応いただくようお願いいたします。
地域の実情や市民に寄り添った行政運営を心がけ、一緒に課題に向き合い、取り組んでいただきたいと思います。
また、併せて、職員との意見交換会「すみメシ」の参加も募集しています。職員の皆さんからも率直な意見を聞かせていただきたいと思いますし、職員同士のコミュニケーションを深める機会としていただき、市民サービスの向上を図っていきたいと考えていますので、新人の方も、ベテラン職員の方も気軽にお申込みいただきたいと思います。
将来に向けた話から、“今”に目を向けますと、現在開催中の大阪・関西万博では、6月24、25日の2日間「滋賀・伊吹のめぐみ」と題してブースを出展していただきました。伊吹山の薬草をはじめ、土砂災害が発生した現状、伊吹山植生復元に向けた取組などを紹介していただき、多くの方にご来場いただいたと聞いています。暑い中、ご対応いただいた職員の皆さんに感謝いたします。
この万博は、「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマとして、持続可能な社会を共創していくことを目的にしており、米原で起こった伊吹山の崩壊と、地球温暖化・気候変動の結びつきを知っていただき、脱炭素社会の重要性を考え、行動につなげていただく機会になったと思います。
そして、伊吹山の土砂災害から、今日でちょうど1年となります。6月12日には、市民ボランティアの方と土砂流出を防ぐための土のうづくりにご尽力いただきました。御協力いただいた職員の皆さん、ありがとうございました。
シカの捕獲、植生復元に向けた事業など、着実に進めていただいております。伊吹山、そして、霊仙山の保全についても、国・県へ積極的に働きかけていきたいと思いますので、引き続き、再生に向けて、一丸となって取り組んでいただきたいと思います。
7月3日公示、7月20日投開票日となる参議院議員通常選挙については、市内の投票区を再編して初めての選挙となります。選挙事務に従事いただく職員の皆さんには、御苦労をおかけしますが、適正な事務執行が行われるよう、緊張感を持って職務に当たっていただきますようお願いいたします。
新しい投票区のもとでの選挙となるため、市民の皆さんにとっては、「これまでと違う投票所」といった点で、戸惑いや不安も生じやすい状況となります。市民一人ひとりが安心して投票に行っていただくことができるよう、わかりやすい案内、親切丁寧な対応を心がけていただきますよう併せてお願いいたします。
また、わたSHIGA輝く国スポ・障スポ大会まで100日を切りました。7月26日に開催される「中山道柏原宿やいと祭」に併せて炬火リレーが実施されます。炬火リレー以外にも、ホッケーびわけんと市内の高校生が隊員となり、滋賀のホッケー盛り上げ隊による啓発活動や、米原駅東口階段の装飾など、さまざまに大会を盛り上げる取組を実施していただいています。市民や関係者の方々、そして職員が連帯と結束で、大会の成功に向け、引き続きご尽力いただきますようお願いします。
例年よりも20日ほど早く梅雨が明け、気温の高い日が続いており、全国各地で真夏日、猛暑日を記録しています。今年の夏も猛暑が予想され、命の危険を伴う暑さとなることが心配されます。市民の健康を守る対策、そして、豪雨や台風などの自然災害に備えた防災・減災対策にも気を引き締めて取り組んでいただきたいと思います。
職員の皆さんも熱中症には十分ご注意いただき、体調管理を万全にして、また、計画的に夏休みを取っていただくなど、この厳しい夏を乗り切ってください。
引き続き、よろしくお願いいたします。

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