令和4年度10月市長訓示(要旨)

更新日:2022年10月07日

発言要旨

皆さん、おはようございます。早くも今年度の折り返し地点に立ちました。10月4日には米原市議会第三回定例会も閉会となります。市民の暮らし緊急対策に関連する予算、とりわけ市民生活に直結する事項については、速やかに事業着手し、それぞれの持ち場で早期に解決できるよう計画的に準備を進めてほしいと思います。
去る8月5日には、米原駅と庁舎を結ぶ念願の連絡通路が開通しました。8月13日には、職員の皆さんにも参加をいただき開通記念イベントを行うことができました。限られた時間ではありましたが、実に1,500人もの方に参加いただき、大成功であったと思います。市民の皆さんからは、米原市役所の雰囲気も変わりつつありますねと言っていただき、米原市ならではオリジナリティとして、市役所の雰囲気が出来上がりつつあることを感じました。繰り返しになりますが、庁舎を訪れる人たちからの評価にさらされており、市役所のコンセプトは集い、繋がる、広がる市役所ということであります。そのパートナーは限りなく市民の皆さんです。再度この認識を新たにしていただいて、3階の市民交流エリアを含めて、市民の人たち、特に若者や家族連れが、どのような形で集まってもらえるのか、日々新たなアイデアを出しながら、市民の皆さんにとっての市役所の使い勝手や新たな魅力づくりに職員の皆さんが励んでいただくことを期待しています。そして、米原駅、とりわけ新幹線停車駅と直結している本市役所は、滋賀県の東の玄関口であります。訪れた人には「何か御用ですか」と必ず声をかけ、おもてなしをするということが、滋賀県の顔にもなり、米原市の顔になることを忘れないでください。ぜひ職員一人一人が、米原市に、そして、滋賀県に訪れた方たちをおもてなしするという思いも持って、接してほしいと思っています。
東口まちづくりの関係で残念な結果を報告しなければなりません。ご承知の通り、県内で初めてとなる高専、いわゆる高等専門学校について、本市もチャレンジをいたしましたが、滋賀県は野洲市に設置場所を決定されました。誠に残念ではありますが、私たちが提案した米原駅の東口一帯は、非常に優位な立地であることに変わりはありません。新幹線停車駅直結の場所として非常に利便性の高い地域であり、国から脱炭素先行地域の指定を受けているという点では新たな価値を創造できるポテンシャル豊かな場所であります。
私たちは、これから県民や市民と一緒に、官民提携の中でつくりあげていくという思いにたっております。皆さん方の一層のご奮闘をお願いするとともに、さまざまな形の意見・提言をしてほしいと思っていますので、よろしくお願いします。
そして、3年目に突入している新型コロナウイルス感染症の対応です。第7波では、大変感染力の強いオミクロン株が広がりを見せ、新たに派生型のBA5が主流となりました。全国の感染者数は2,000万人を超え、米原市でも5,000人を超えています。今後、季節性のインフルエンザとの同時流行も懸念され、10月からはオミクロン株対応ワクチンの接種を開始しています。関係部属におきましては、引き続きご苦労をおかけしますが、よろしくお願いいたします。
この第7波では感染者が急増し、市役所の中でも職員の皆さんが感染し、濃厚接触者となるケースも見受けられました。いつ誰が感染してもおかしくない状況にあります。お互いに感染予防対策を徹底いただくと同時に、職員が感染し休まざるを得ない場合も、周りが支えあい、事業を継続できる職場環境の整備に努めてほしいと思います。地方自治体の職務は言うまでなく、市民の命、健康を守ることです。その認識に立って、市民の暮らし緊急対策による支援、コロナ対策への前向きな対応をお願いいたします。
9月に入り、本格的な台風シーズンに入りました。これまでの経験を超えるような形で、異常気象が目の前に次々と訪れています。そういった点で、気象情報には敏感になってください。何が起こるかわからないという自覚を持って取り組んでほしいと思います。まずは、基本となるマニュアルを確認し、有事の際に、自分の職場は、自分自身はどんな行動を求められているのか、常に整理をしておいてほしいと思います。県内では、近江八幡市において、大雨によるアンダーパスの冠水で女性が亡くなり、長浜市でも高時川が氾濫し、大きな被害がでました。ぜひ想像力を働かせ、異常気象に対する構え方、その対応が問われているという緊張感を持って、対応いただくようお願いします。
そして、米原市として取り組んでいる原子力防災については、原子力災害に対する備えとして、新たに安定ヨウ素剤の事前配備体制を整えようと思っています。先日、防災講演会を開催し、職員の皆さんにも多くの参加をいただきました。誠にありがとうございました。今後も、この安定ヨウ素剤の事前配布、事前服用についてはさまざまな議論が起きます。避難計画をつくれるのか、避難計画の限界はどこにあるのかということも含めて、私たちは市民の命と健康を守るということで、原子力災害に対する防災体制をぜひ整えていけたらと思います。とりわけ、未来を担う子供たちが甲状腺異常という形で被ばくをすることはあってはなりません。皆さん方の賢明なアイデアと努力をお願いいたします。
10月6日、7日、皆さん方と三役とで、いよいよ政策課題に関する議論を始めたいと思っています。従来からの想像では向き合えない時代の変化が次々と起こっています。いわゆる不確実な時代であり、想定外のことも当たり前のようにやってきます。私たち三役、とりわけ市長の私が何かを指示する時代ではなくなりました。これまでのオータムレビューのやり方を変更し、簡略化しつつ見える化し、何がテーマであり、背景にどのような課題があるのか、行政としての構え方や有効な手段について、真剣な議論をしたいと思います。市民、そして現場の声を私は多く聞きたいと思っています。ぜひ、現場の現実や対処すべきテーマ課題を積極的に述べていただき、意見のやりとりをしながら、ボトムアップで課題認識を共有し、市民目線でどのようなことができるのか、できないとしたら何が問題なのか、課題解決型の議論をしたいと思いますので、ぜひ準備をして臨んでほしいと思います。課題を認識するということは、限りなく市民目線です。地域課題にどう向き合うのか、公の立場で何ができるのか、何をしなくてはならないのか、そういった点では、テレビやネットには、普段私たちが職場で議論をしている課題とは全く違う意見がどんどん出ています。地方自治体は地域に根差しています。地域や市民が持つ危機感に対して、本気になって向き合う政治、その解決能力を持っている行政、とりわけ地方公務員の行政手腕が厳しく問われており、このことに答えなければなりません。
市民と一緒に共有をする課題を掴んでいるかどうかということが、米原市役所の評価に大きく関わってきます。ぜひ、政策課題を、三役と真剣に議論させていただき、皆さんの気づきの中で、お互い成長し、行政をボトムアップしていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
10月から、私たちの職場に新しい仲間が加わってくれることになりました。本庁舎の開庁とともに米原新時代のスタートを切ってまいりましたが、まだまだ前途多難です。何もかもが思い通りに行っているわけではありません。しかし、職員力、みんなが一堂に会することを通して、この難局は必ず乗り越えられると思います。皆さん方の力、とりわけ若い世代の人たちの柔軟な発想、さまざまな情報収集を含めて、皆さん方の発言は米原市の政策の宝であり、基本になります。ぜひ遠慮することなく、私はこう思う、こうしていきたいということを堂々と議論してください。
若手職員の自由な発想を取り入れることによって、米原市役所は大きく成長します。皆さん方が米原市役所をつくり、米原市政を大きく飛躍させます。限られた時間の中でどれだけ効率のよい議論をし、結果をつくれるかどうか。私たちの頑張りは、市民は知っています。市民は感じてくれます。そして、私たちの味方になってくれると私は信じています。どうぞ日々の時間を大事にしながら、効率よく、家庭も、仕事も、地域にも、皆さま方の存在をさらにつくっていただくことを念じ、私からの職員訓示とさせていただきます。下半期も、どうぞよろしくお願いいたします。

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