令和4年度 7月1日市長訓示

更新日:2022年07月12日

発言要旨

皆さん、おはようございます。新型コロナウイルス感染症については、滋賀県では、春以降、感染再拡大警戒期間となっていましたが、6月1日をもって終了し、6月15日には、警戒レベル1の「医療体制を維持すべき段階」に引き下げられました。いよいよ、感染症対策と社会活動、地域活動の両立を、これまで以上に進めていくという段階です。そうした中、現在、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻により、原油価格や物価の高騰が続き、市民生活は、さらに厳しさを増しています。米原市では、これまで、市民のくらし緊急対策として国の交付金を活用し、支援金や応援金の支給、クーポンの配布、PayPayキャンペーンなどの支援を実施してきました。第2回定例会では、新たな追加支援策も提案し、承認をいただきました。職員の皆さんには、これら支援策の速やかな執行にあたっていただき、市民の皆さまや事業所の皆さまに寄り添い、市民活動や自治会活動、経済活動の復調に向けた機運をぜひ醸成していただきたいと思います。また、新型コロナウイルスのワクチン接種は、現在、4回目の接種券の発送を進めており、7月1日から本格的な接種が始まります。職員の皆さんには、スタッフの対応を含め、引き続き、ご協力いただきますよう、よろしくお願いいたします。
一方、6月28日に近畿地方の梅雨明けが発表されました。全国各地で猛暑が続いており、熱中症による搬送も増加しています。まさに異常気象です。重点目標ヒアリングでも議論しましたが、今、世界的な情勢の中で、環境問題や脱炭素に向けた取り組みは、避けて通れないテーマです。この度、米原市は、環境省から脱炭素選考地域としての選定を受け、市としては、気候非常事態を宣言し、ヤンマーホールディングス株式会社との連携による太陽光発電設備の導入や耕作放棄地の営農型発電事業などの取組を進めることとなりました。環境問題は、他人事ではありません。職員の皆さんも、それぞれの立場で何ができるのか、何を行うのかを考えてみてください。
異常気象やロシアによりますウクライナへの軍事侵攻による原油価格の高騰、電力のひっ迫が懸念されていますが、私は、原子力発電所における安全神話は終わったと思っています。一刻も早く、安定ヨウ素剤を、子どもたち、そして、市民の皆さまの手元に事前に配備する体制を整えたいと思っています。現在、防災危機管理課を中心に準備を進めていただいいますが、これは市民の皆さんの暮らしと命の問題ですので、関係部署が連携し、全庁的な取り組みをお願いいたします。
そして、平和の課題です。ロシアによる一連の武力行使や核兵器への言及については、世界で唯一の戦争被爆国・日本として、非核平和都市を宣言している米原市として、これを断じて許すことはできません。先の大戦から77年目を迎え、悲惨な戦争の歴史を知る世代の方たちも高齢化し、地域に残る忠魂碑が老朽化している現実があります。非核平和、戦争をしないという平和のありようが問われています。市民とともにつくる非核・平和米原市民会議の中で、忠魂碑の問題や戦争犠牲者の名前を刻む「平和の礎」の設置などが、すべての市民による追悼と平和祈念の市民平和運動として行われようとしています。今年の8月には、これまでの議論を踏まえて、米原市としての方向性を示してまいりたいと考えています。今、参議院議員選挙中ですが、職員の皆さんも、平和の問題に、しっかりと向き合ってください。
重点目標の中で、もう一つ話をさせていただきます。時代が変わりつつあり、今、男性の育児への参加は当たり前のものになっています。「男性は仕事、女性は家庭」という概念・意識はなくなりつつあり、滋賀県でも育児休暇取得率100%を宣言されました。米原市では、私からも、該当職員に対して育児取得に向けたメッセージを送らせてもらっていますが、令和4年度の取得率は、現在100%であり、大変嬉しく思っています。
男性が育児に参加するということは、男女がともに仕事も家庭でも活躍できる地域をつくり、県内一の子育てしやすいまちにつながると思います。大変ご苦労をおかけしますが、引き続き、育児休暇取得率100%の地域づくり、まちづくり、職場づくりに、全ての職員の支援と参加をお願いいたします。
そして、いよいよ8月上旬には、米原駅自由通路と市役所本庁舎を結ぶ連絡通路が開通します。市民や来庁者の利便性がさらに高まることで、人々が集い、つながり、交流が生まれます。多様な広がりを見せることを期待しています。また、8月13日には、連絡通路の完成イベントを開催します。イベントでは、駅関係団体等の参画もいただき、参加者には、「市民」・「ビジネス」・「観光」のつながりを体感いただく予定です。
この米原新時代に、関西初となる新幹線駅直結の米原市役所を市内外に広く発信できることを期待しています。職員の皆さんも、ご家族と一緒に参加していただくなど、そのつながりをぜひ実感してください。
米原市の立地特性を生かした取り組みとして、現在、滋賀県下でさまざまに議論されている滋賀県初の県立高等専門学校、いわゆる「高専」の誘致についても、米原市としても、しっかりと手を上げさせていただき、積極的に挑戦をしてまいります。新幹線が停車する米原駅の利便性と抜群の交通アクセスを最大限に活かすことで、県外からの人を呼び込み、交流人口の拡大につなげていきたいと思っています。ぜひ、新たな広がりを生み出し、人の流れをつくり、そして、滋賀県の東の玄関口を盛り上げていくんだという気概を持って、それぞれの持ち場での職務に取り組んでほしいと思います。
結びに、日増しに暑さも厳しくなります。水分補給をこまめにし、人と人との距離を保てる場合はマスクを外すなど、熱中症対策にも十分配慮してください。また、本年度からは本格導入を始めているリモートワークは8月15日まで集中取組期間としています。この制度を積極的に活用いただいて、どうか厳しいこの夏、乗り切ってください。引き続き、よろしくお願いをいたします。

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