平成28年12月市長訓示(要旨)

更新日:2018年01月23日

12月1日(木曜日)

 皆さん、おはようございます。本日も早朝から多くの方にあいさつ運動に参加いただきましてありがとうございます。

 平成29年度予算編成については、先月17日の期限までに財政課へ提出いただき、ありがとうございます。米原市が誕生してからこれまで、各部署で取り組み、積み上げてきた結果を、事業や計画として市民の皆さんの前に示すことができる予算にしていきたいと思います。職員の皆さんとも議論して、米原らしさにこだわりながら、新しい米原市を創っていくための平成29年度予算を編成したいと思いますので、引き続き、ご協力をお願いします。

 本日から3月20日まで110日間、米原市は雪寒対策期間に入ります。先月29日には除雪車出動式を行いました。毎年申し上げていますが、深夜・早朝の出動であり、また厳寒期の中、大変危険な業務となりますので、職員、委託業者、シルバー人材センターの皆さんにおいては事故が無いようお願いします。市民の皆さんの除雪に対する期待に応えられるよう、万全の態勢で業務を完遂したいと思いますので、現場での安全確認の徹底と体調管理についてよろしくお願いします。

 先月、天満の地域お茶の間創造事業「コミュニティカフェきっちゃ」が開設2周年を迎えられ、お招きをいただきました。私の年代だから言えるのかも分かりませんが、私が子どもの頃は、家の縁側に寄り合って、お茶を飲んだり、お菓子を食べたりしていることが日常の田舎の光景でした。地域お茶の間創造事業の取組が市内に広がりつつありますが、これもこうした光景がほとんど無くなってしまったことの裏返しと言えるのではないかと思います。集まった皆さんとお話してみますと、寄り合ってしゃべることが楽しいとおっしゃっています。この何でもないようなことに、今の地域社会、人間関係の現状を実感します。このままではだめだ、自分も何か人の役に立ちたい、買い物の手伝いや見回りもしたいという思いを持って「お茶の間」に集われています。地域お茶の間創造事業を通して何気ない助け合いをやっていける喜びも聞くことができました。介護予防・日常生活支援総合事業を地域でどう取り組むかなど課題もある中で、地域で欠けてしまったものを公がどういった仕組みで補うのか、真剣に取り組まなければならない時代です。

 また先月は、米原市空き家対策研究会の皆さんとも話し合うことができました。米原市と全く関係がなかったのに米原市へ移住してきた家族やUターンしてきた家族も参加してくださいました。移住してきた方からは、米原は便利ですね、素晴らしい大自然がありますね、人が優しいですね、米原の水や食べ物をどうしてもっと自慢しないのですかと、こちらが感激するような評価とともに米原のアピールをもっとがんばってほしいという励ましの言葉をいただきました。日本全国で人口減少や地域衰退が叫ばれる中、危機感を持つことは大事ですが、全てがだめになるということではなく、自分たちの足元をしっかりと評価して、人が減っても大丈夫な仕組みづくりをお互いにがんばりたいですねということを話し合いました。

 地域担当職員制度については、開始から3年間、皆さんに奮闘いただき、結果も出していただきました。しかしながら、課題もあると考えています。特に、私たちが考えている以上に自治会が深刻な状況にあると思います。自治会長の成り手がいない、多くの自治会長が1年で交代、市への要望も以前ほどこだわらないという自治会もでてきています。とにかく1年が早く終わってほしい、面倒なことはやりたくないというのが役員の本音です。こうした中で地域課題が深刻化していくのではないかと思います。私たち市役所は地方自治のプロです。みんなで寄り合って、みんなで問題を解決するというあり方を自治会に打ち出す必要があると感じています。従来の自治会組織とは別に地域課題の解決に向けて複数年スパンで取り組むまちづくり委員会といったものをつくるべきだと考えています。単につくってくださいと自治会に言っても、なかなか難しい面があろうかと思いますので、地域担当職員制度を活用してもらって、この中に職員が関わっていけないかと思っています。地域振興に対する市役所の答えの出し方が大きく問われていると感じますし、システムづくりをやっていく必要性がますます高まっていると、空き家対策研究会の皆さんとの議論の中で思いました。

 また、米原は若い人たちが自由に動き始めていますねという評価もいただきました。まだ、少数ですが、伊吹の天窓やみらいつくり隊など米原市外から来た若者が自分たちの感性や行動力を生かして、米原での暮らし方、米原での創作活動を全国に発信し始めています。まちを創っていく新たなパートナーとなっていることを実感します。

 甲津原で自然の素材にこだわった料理を提供している女性と話していると、自分が良いと思ったものを他人が受け入れてくれると自分もうれしいし、食べた人からいただくさまざまな言葉がヒントになり、もてなし方を変えていける、こんな楽しいことはないという思いがひしひしと伝わってきました。こうしたことを今の若者は求めていると思いますし、それができる場所や制度を探されています。空き家対策研究会の皆さんにお礼を申し上げたのですが、移住について相談しに行ったら、すぐに案内してくれて、この人に会ったらどうですかと、本当に親切で丁寧な、そしてタイムリーな対応をしていただき、ここに暮らそうという思いになりましたと参加者からおっしゃっていただきました。

 私たちが培ってきた、人と人とのつながりや、地域と市役所のつながりに大いに自信を持って、磨きをかけながら、時代に挑戦していきたいと思いました。

 12月はお酒を飲む機会が増えます。飲酒運転には絶対に近寄らないでください。胸襟を開いて話し合える職場づくりからこれまで市民の皆さんとの信頼関係を築いてきました。一緒に悩みを解決していこうという温かい職場が未然に不祥事を防止しています。年末から年明けは仕事も立て込みますが、飲酒、交通事故、綱紀粛正、今一度心して行動してください。

 インフルエンザの流行期に入っています。病気になることは仕方がないと思いますが、予防をすることも仕事をする者の大事な構え方かと思います。体調管理を十分していただき、今年度事業の点検、新年を迎える準備、新年度への備えをお願いします。本日から、第4回定例会も始まります。議会対応もしっかりやり切ることをお願いして、本日の訓示とします。今月もがんばりましょう。

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