平成27年11月市長訓示(要旨)

更新日:2018年01月23日

11月2日(月曜日)

 皆さん、おはようございます。

 先月のことを振り返りますと、まずは合併10周年記念式典を行うことができたことが挙げられます。式典に関わりましては、全セクション、全職員に準備に奔走いただきました。どこよりもしっかりとした式典ができたのではないかと私は思っています。式典以降も、さまざまな場面で市民の皆さんから「合併10年目を迎えましたね」という声をいただいたり、お考えを伺ったりすることができました。そういった意味でも合併10周年記念式典を行ってよかったと思いますし、新しい出発点をいただいたことに改めて感謝申し上げます。

 記念講演会では、四日市大学副学長の岩崎恭典先生からいろいろな話がありましたが、自らが自らの地域を治めていくという意志をしっかりと持って、自治を実践していくことをお話いただいたと私自身は受け止めています。市役所の仕事は市民の幸せづくりです。地域に寄り添いながら、責任を持って、そのための条件整備を進めていきたいと思います。緊張感を持って、お互いに責任を果たしていきましょう。

 10月は「米原ぽっぽフェス2015」や「まいばら子ども王国」など多くのイベントがあり、私もいくつか会場へ行きました。若い人たちが目立ちましたが、同時に子ども連れのご家族の姿も多く見ることができました。家族で楽しまれている様子を拝見し、まちの将来に自信を持つことができました。若い人たちが活発に活動できるようサポートしていただいた多くの職員の皆さんに敬意を表し、お礼を申し上げます。

 また、先月は20日から21日にかけて、岡山県真庭市で開催された全国水源の里シンポジウムに参加してまいりました。真庭市を訪れるのは2回目ですが、山、森、水といった地域資源を地域の振興に生かすしっかりとした計画を持ち、その計画の下に民間を含めた多くの人が集まり、できた組織が未来展望を持ちながら活発に活動されていることにいつも感心します。あのバイオマス発電事業は、地域の電力を地域で賄おうとするまちづくりの方向性を示していただいています。8年前に綾部市の四方市長と私どもが寄り合って、過疎・高齢化によって消滅の危機に直面している集落がある地方への国の政策展開を地方の横連携で呼び掛けていこうと全国水源の里連絡協議会を立ち上げたわけですが、真庭市で、民間事業者や一般市民がまちづくりに立ちあがり、方向性を議論しながら組織を作り、力を寄せ合っている姿を拝見し、地方でさまざまな取組が展開される中で、大きな成果を収められており、大変うらやましく思いました。我が米原市においても、中山間地域の人口減少、地域疲弊に対し、地域をしっかりと支えていく行政をさらに進めていきたいと強く思いました。

 先月29日には、まちの将来を見据えた「まち・ひと・しごと米原創生総合戦略」と「米原市人口ビジョン」を発表させていただきました。この米原創生では何にこだわるのか示してあるので、職員の皆さんは、この「まち・ひと・しごと米原創生総合戦略」と「米原市人口ビジョン」に必ず目を通してください。そして、それぞれの仕事の中でどう関わっていくのか読み解いてほしいと思います。市民や地域の幸せづくりを進める上で、自分の仕事がどう関わり、どう応えていくのか、その答えを持って仕事に当たっていただくようお願いします。

 地方創生関連では、すでに、株式会社NTTドコモ、株式会社ルネサンスとの「子ども健康増進プログラム」に関する基本合意、大東建託株式会社との米原市内における地域の活性化と快適な住環境整備に関する包括的連携協定、西日本旅客鉄道株式会社との米原市地域特産品の情報発信・販売に関する相互連携協定を締結していますが、本日は、青山学院大学とのまちづくりや教育分野での連携協力を行う包括連携協定を締結する予定です。協定の相手方はいずれも大手であり、日本全国を相手にしています。これは私たちの意志が問われているということです。人口4万人足らずのまちで、私たちが強い意志を示さなければ、私たちの影は消えてしまいます。民間企業は、自治体がどんな未来展望を持ち、住民の幸せづくりをしようとしているのかをしっかりと見ています。この協定からそれぞれと強い協力関係を作ることによって、次のステージに駆け上がって行きたいと考えておりますので、職員一人ひとりの心構えや仕事に対するスタンスが問われているという緊張感の中で、気概を持って、民間企業と対等に渡り合うことで、次のステージへの足場を固めてほしいと思います。

 今月6日には市議会第1回臨時会、そして24日には、市議会第4回定例会に向けての議会運営委員会が開催されます。私たちの仕事は、議員の皆さんの理解と協力を得なければ前に進みません。議会に提案する内容や懸念される課題については、議員の皆さんに理解を得る努力を惜しみなくしてほしいと思います。特に、自分の言葉で具体的に語っていただきたい。私も皆さんと共に、議会の理解を得るための努力を尽くしていきたいと思いますので、ご協力よろしくお願いします。

 この平成27年度については5か月を残していますが、この5か月の中で、平成28年度に向けた準備もしていかなければなりません。つまり平成28年度予算編成です。来年度何としてでもこれを成し遂げるんだという意志を職員一人ひとりが持って、議論を交わし、職員自立型の予算編成をよろしくお願いします。

 大変厳しい財政事情です。毎回申し上げていることですが、スクラップ&ビルドのスクラップ、何をやめていくのかということに真剣な議論をし、実行性のあるスケジュールを組んでほしいと思っています。また、今回の予算編成は、オータムレビューでも申し上げましたが、横連携がテーマです。子どもの幸せ、地域の高齢者の安心や安全、地域の防災。それぞれセクションがありますが、そのセクションだけで課題解決が困難であることは、もう分かりきったことではありませんか。私は、市役所の総合力を発揮していくことで、前進していきたいと思います。確かに、分庁ということで対面して議論しにくいという事情は分かりますが、この予算編成の中で、自分の業務に関係する部署の職員と議論を尽くし、組織を横断した連携で施策をまとめ、準備を整えて財政担当とぶつかってください。

 いろいろ申し上げましたが、私たちは、平成27年度という合併10年目のこの年度を飛躍と新しいスタートの年度とすることができる自信を持ちつつあります。しかし、自信だけでは課題は解決しません。力を備えることです。計画性を備えることです。課題に対して総合力でぶつかっていく集団になっていただきたいと思います。

 間もなく、積雪対策期間に入ります。市民の暮らし、そして地域の安心と安全を確保するために、緊張感を持って万全の準備を整えてください。

 また、これから寒い時期を迎えます。心と身体はそれぞれの財産ですが、市役所にとっても財産です。皆さんには体調に留意いただき、仕事をしっかりとやり遂げていただきたいと思います。この11月を共に乗り切って、結果に向かって前進していきましょう。

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