平成27年5月市長訓示(要旨)

更新日:2018年01月23日

5月1日(金曜日)

 皆さん、おはようございます。この時季の伊吹山は、新緑の深い緑に囲まれて特に美しいなと思いながら、伊吹庁舎へ参りました。

 4月を振り返りますと、3日間をかけて部局別重点目標ヒアリングを実施しました。その際、私たちの立ち位置は、徹底して地域と市民の立場であるということをあらためてお伝えしましたが、市役所として結果を積み上げていかなければならない責任や、解決を成し遂げなければならない役割があります。結果は計画によってつくられるということも付け加えておきたいと思います。

 私たちは、時代が動いている中で仕事をしています。立ち止まってはいられません。私は、時代とともに動けなければ、社会が見えないと思います。世の中は動いているわけですから、立ち止まっていては、速いテンポで目の前で霞んでいきます。時代の流れに入り込んでください。日常の仕事のあり方や情報に対して私たちはどう反応しているのか見つめ直して、時代とともに動きながら結果を積み上げていくという思いに立ってください。

 これまでから再三申し上げていますが、結果を出していく上で重要なことは、自分たちの仕事の情報を積極的に公開・発信していくことだと考えています。私たちは、評価を受けることを通して社会に認められる、さらに言えば、存在が許されるということではないかと思います。評価を受けることを避けてはなりませんし、その出発点が情報を発信するということです。申請書が提出され、実績報告書まで整理できたら仕事をやっているなどという時代ではありません。市民と地域に向き合ってどんな結果をつくろうとしているのか、自分自身の姿勢について今一度考えてほしいと思います。

 4月20日に第1回米原市まち・ひと・しごと創生推進本部会議を開催し、昨夜はまち・ひと・しごと創生総合戦略職員研修会を開催しました。地方、そして地方自治体というものが、今一度問われています。市民や地域、とりわけ若者、子どもたち、女性といった弱い立場の方からの期待に応えていくことを抜きにして、人口減少や地域疲弊といった課題の根本的な解決は図れないと思います。「まち」「ひと」「しごと」をテーマにしながら、「米原創生」米原市をもう一度創り上げていくという気概を持って、この課題に取り組んでください。

 今年度事業の話です。新規・拡充事業もあれば、県内初の取組となる事業も多くあります。さらに、今年は合併10周年ということで、秋には各セクションで10周年記念事業に取り組んでいただくことになろうかと思います。4月も終わり、5月に入りました。日にちは限られつつあるということを念頭に置いて、今年度事業について着実な積み上げと入念な準備をお願いします。

 すでに聞いていいただいている言葉だと思いますが、米原市シティセールスプランという新たな動きを始めています。コンセプトは「びわ湖の素 米原」です。そして、その中では「ヒトが生きるにはココチよい」という言葉が使われています。びわ湖の素と大胆な言葉を使っていますが、自分たちが暮らしている伊吹山麓、天野川、田園地帯、湖岸、琵琶湖といった豊かな自然に対してどう向き合っているのか、私たちは資源も水も大地も人もこの場所から生み出しているという自負や気概を持って、米原市を見つめているのかどうかが問われていると思います。一人ひとりに責任がある言葉だと思い、私は厳粛に受け止めたいと思っています。一人ひとりが市役所にとっても、もちろん米原市にとっても大事な資源です。先ほど山が新しい芽吹きを見せていることを申し上げましたが、その躍動感と同じように職員が生き生きと、自信を持ってこの5月も精一杯仕事をしてほしいと思います。

 明日からは、武者行列、鍋冠祭、奴振りといった伝統的な行事が各地で行われます。私も毎年寄せていただいていますが、よそが真似をしてつくれるものではないということをいつも思います。先ほど言いましたように、びわ湖の素と言えば伊吹山と、私たちは答えようとしていますが、伊吹山のヤマトタケル伝説を含め、古代からの尊い歴史を今、私たちは受け継いでいます。古代史を語れる自治体が全国にいくつあるでしょうか。米原市職員には自信をもってほしいと思いますし、明日から展開される地域の伝統的行事には積極的に参加し、その中で役割を果たしてほしいと思います。当然、連休ですからリフレッシュもしていただきたいと思いますが、冒頭申し上げましたように地域がどんな願いを持っているのか、どんな希望を抱こうとしているのか、このことについても職員としては情報収集に努めてください。

 最後になりますが、今月末には、市議会第2回定例会が開会する予定です。新年度早々に補正予算を組み、新しい事業説明をするということになります。しかし、決して新年度早々ということではなく、むしろ先ほど言いましたように、これは市役所が動いているという証です。課題に果敢に挑戦しているからこそ補正予算が必要であり、新しい取組のために条例制定が必要なのです。第2回定例会に向けて積極的な準備をお願いします。

 昨年度、地域振興部をはじめとして大変な努力をしていただき、今年度から区長さんではなく自治会長という呼び方に変えることとなりました。私はまさにその通りだと思っています。自治会と意図的な呼びかけをすることを通して、地域自らで地域を治めていくということを意識してもらえると思いますし、その代表者が自治会長だと思います。米原市を支えてくれる要である自治会。ともに支え合いながら、新しい時代を切り開いていきたいと思います。

 今月は、議会や自治会連絡協議会があります。その中で、職員の皆さんの気概をみせていただくこと、そして今月も課題に果敢に挑戦していただくことをお願いしまして5月の訓示とします。

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