平成27年度年度始め式市長訓示(要旨)

更新日:2018年01月23日

4月1日(水曜日)

 みなさん、おはようございます。いよいよ平成27年度の始まりです。

 27年度のことをお話する前に、先月のことを少し振り返ってみたいと思います。先月は、民間保育園である柏原保育園の起工式が無事に執り行われました。市内の保育、就学前教育の関係は、米原学区での事業が残っていますが、民間も含めて一定の体制が整えられました。

 市内にある入江干拓土地改良区と天の川沿岸土地改良区の総会に出席しました。農業者のみなさんが将来に対する不安で苦悩されています。国や県に頼るのではなく、私たちの基幹産業である農業をどうしていくのか、市として方針を打ち出すべき時期であると痛感しました。

 明るいニュースとしては、米原駅東口まちづくり事業区域内の土地の一部について売買契約を締結することができました。

 また、地域のさまざまな団体が、この平成27年度に向けて3月中に総会を開催されました。各地域の赤十字奉仕団の総会に出席しましたが、一昨年、私の方から区長会を通して、赤十字奉仕団にぜひ男性会員を入れて、地域の防災力、地域力の中核となっていただけるよう活躍の場を広げてほしいということを申し上げましたところ、ある地域では十数名の男性会員が獲得できたという報告をされていました。大変うれしい思いです。

 新委員での水源の里まいばら元気みらい条例推進委員会に出席しました。昨年、対象エリアを市全域の集落に広げる条例改正を行いましたが、ほかとは違った市民の動きを作り始められていると実感でき、自信を持たせていただきました。

 また、市道入江磯梅ケ原線の開通式を挙行することができました。10年の歳月をかけ、見事に完成してくれました。さらに、番場の一般廃棄物最終処分場の竣工式もございました。こちらは15年かかりました。土木や環境行政の現場は、市民のみなさんの目に触れる機会が少ないと思いますが、職員一人ひとりが誠意を持って地権者などの説得にあたり、素晴らしい工事を完成させてくれたということに、心から敬意を表します。同時に、何年かかろうが、未来に向けてやるべきことはやる力を米原市は持っていると、あらためて自信を持たせていただきました。

 そして、市議会第1回定例会です。準備などでご苦労いただきましたが、全て原案のとおり可決していくただくことができました。少子化問題に向き合う中で、子育て支援の一定の標準装備が必要であり、特に経済的負担軽減、若者支援、子育て家族に対する公の支援が今こそ必要だという点をご説明申し上げ、議会で認めていただけたこと、そして、そのことを職員のみなさんに応援いただけたことを大変うれしく思います。本年度は、本当に地方自治体が本気になって地域を変えようとしているのかが確かめられる年です。その助走態勢が整えられ、未来を確実なものにすることができる議会のご判断をいただけたことが、3月中で大変うれしいことでした。

 先ほど少し触れましたが、米原駅東口まちづくり事業区域の関係です。このたび、株式会社童夢が新たな事業活動の地として米原工業団地から東口に本社機能を移転されることになりました。鉄道総合技術研究所、ヤンマー株式会社中央研究所、そしてこのたびの株式会社童夢の研究開発事業所の立地ということで、新しい展望が切り開かれる予感がします。

 そして平成27年度です。先ほど、新規採用職員のみなさんに辞令を交付しました。新規採用職員のみなさんには、米原市職員になられたことを心から歓迎します。これからみなさんは、公の立場で仕事をすることになります。少し古くさいと思われるかもしれませんが、公というのは、やはり世のため、人のためです。私は、人のために、次の時代のために、社会のためにという生き方をすることが、人間の生き方であろうと思っていますが、とりわけ公の立場で仕事をするという点で、そのような生き方を貫いてほしいと思います。そして、大事なことは、私たち市役所職員は、常に市民目線を持つということです。このことを抜きにして行政サービスは成り立ちません。市民と地域に寄り添う感覚を前面に出して、議論する職場の一員に早くなってほしいと思います。

 本日、人事異動を発令しました。いつも人事異動で完璧な答えは出ません。みなさんの中に、考え込んでいる人がゼロではないことも承知しています。しかし、今、米原市が向かうべき道をともに歩んでほしいと思います。そして、自分の職場でやりがいや生きがいを見出し、結果を残されることを期待しています。私は、みなさんの希望も叶えながら、一緒にこの米原市を動かしていきたいという思いです。

 この平成27年度は、すでに明らかにしているように、大きく3つの重点取組事項を挙げています。1つ目は、女性、若者、子育て世代です。市民目線の市役所として、市民サービスで結果を作っていきたいと思います。

 2つ目は、安心感です。市民の安全、安心のために公としてどれだけの備えができているのかが問われています。

 3つ目は、未来です。みんなで力を合わすことで、希望都市まいばらを創っていきたいと思います。

 また、再三、申し上げてきたことでありますが、合併10年目という大きな節目を迎えています。この27年度で、これからの10年、20年が決まっていくように私は思います。この環境で仕事ができるということに誇りを持って、同時にそこに自らの思いも注ぎ込んでほしいと思います。みなさん方は、事務所でただ黙々と仕事をするだけの公務員ではなく、時代のリーダーとして、躍動感の中で、市役所を動かしていってほしいと思います。

 今月20日から22日にかけて、部局別重点目標ヒアリングを行います。私と職員のみなさんの意見をぶつけあうことで、平成27年度の間違いのない階段を作り、1段ずつきまじめに上がって行きたいと思います。新年度早々ではありますが、ヒアリングには万全の態勢で臨んでください。私は、米原市を大きく動かすことはできませんが、一つひとつ動かすことで、結果として米原市が大きく動き始めたと感じてもらえるようにしていきたいと思います。職員一丸となっての取組をお願い申し上げます。

 本年度は、人口減少に立ち向かい、地方創生の結果を作る年です。そのため、機構改革により、政策推進部にみらい創生課、地域振興部に地域振興課を設置しました。未来を創ること、地域に寄り添うこと、この2つを柱にして、希望都市まいばらの要として地方創生をやり遂げたいと考えています。そのような思いの中、シティマネージャーとして丸山さんに着任していただきました。彼には米原市役所を大きく揺すってほしいとお願いをしてあります。新しい風と、みなさん方が地道に積み上げてきた理念や構想をぜひぶつけ合ってください。新しい米原市に向かって、本日からスタートダッシュを切ってください。大変忙しい年度になることが予想されますが、やりがい、生きがいを持って頑張ってください。

 最後にもう1点。メンタルヘルスについてです。大変残念なことに、毎年、心の問題で休まれる職員が出ています。職場内でコミュニケーションを図り、いたわり合うことで、人を孤立させない、一人で抱えこませない職場を作り上げてほしいと思います。何よりも人を大事にする職場となるよう、みなさんの英知を集めていただくことをお願いして、年度初めの訓示とします。

 本年度、よろしくお願いします。ありがとうございます。頑張りましょう。

この記事に関するお問合せ先

本庁舎 政策推進部 広報秘書課(秘書)

電話:0749-53-5160
ファックス:0749-53-5148

メールフォームによるお問合せ