平成27年仕事始め式市長訓示(要旨)

更新日:2018年01月23日

1月5日(月曜日)

 皆さん、新年あけましておめでとうございます。皆さん方におかれましては、平成27年の輝かしい初春をご家族お揃いで、健やかにお迎えをいただいたこととお慶び申し上げます。

 例年より、少し長めの年末年始の休暇ということもあり、この間、家族サービスや地域行事への参加などもしていただいたことだろうと思います。また、地域での交流の中で、まちづくりへのヒントも何か得られたのではないかと思っております。

 さて、早速ですが、今月13日からは平成27年度当初予算三役査定が開始されます。全事業において、1件ずつ予算査定をさせていただきます。各部署におかれましては、オータムレビューや私どもの方から指示をしております重点的な取組について、各部門での議論の経過をしっかりと説明いただいた上で、意見交換をさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。

 この休暇中のテレビなどを見ていますと、私には、戦後70年という言葉が重い言葉として伝わってきました。平和問題、原発再稼働問題、さらには地方自治の問題。従来から、中央集権から地方自治へと言われていますが、本当に地方自治が機能しているのか?末端である地域が頼りになるのか?このことが試されるといった議論もされていました。そしてその象徴が地方創生という言葉です。私は、真の意味での地方自治としていくためにも、明確な方針を持ってモノを言う時代にしていかなければならないと思っています。繰り返し申し上げていますが、27年度予算は米原市職員にとって、これからの10年の足場をつくるという意味を持つと同時に、チャンスだとも思っています。この時期に、各部門で仕事に携わっているという誇りを持って、まちづくりや市役所の仕事のあり方について、しっかりとした持論を持っていてください。

 皆さんご承知のとおり米原市には課題が山積しています。これからいくつか申し上げますが、順番や軽重の差があるわけではありません。

 1つ目は、米原駅東口まちづくり事業です。土地区画整理事業を終え、そして現状の光景。行政がどのような結果をつくろうとしているのか評価を受ける時期を迎えています。関係部署だけでなく、米原市職員一体となって、緊張感を持ち、米原駅東口まちづくり事業について展望を創っていくことにご協力をお願いします。

 次に、昨年12月に答申が出た米原市庁舎等整備基本構想についてです。これについては、26年度内ぎりぎりいっぱい、皆さん方と議論をして、基本構想の策定、27年度へと積み上げをしてまいりたいと思っています。

 さらに、米原市も含め全国の地方自治体が立ち向かっている少子高齢化と人口減少問題です。国も地方創生という形で大きく動き出してくれました。この波にしっかりと乗れるように私たちは仕組みをつくりながら、国と連携や意見交換ができる状況、一歩前を進む状況を27年度には整えたいと思いますので、よろしくお願いします。

 そして、伊吹山の問題。この問題は、私がこだわりだけで言っているわけではありません。全国の山々が荒れてきています。私たちの故郷のシンボルである伊吹山。次の世代にどのようなものを残すことができるのか、真剣勝負をしたいと思います。この取組には地元の理解と協力が第一であることから、皆さん方の懸命の努力をお願いします。

 合併10年目となる平成27年。これまでの10年の総括と、これからの10年の展望を創るという大変重要な27年度事業です。このことに関係のないセクションはありません。私たちは、10年前に合併をして、新市米原市を立ち上げました。それから10年経ち、大人としての米原市がどのような未来展望を創るのか?これからの米原市を担う若者に、まちづくり、人づくり、地域づくりのどんなステージを私たちが準備できるのか?大変厳しい中ではありますが、勇気と気概を持って私たちはこのステージづくりに取り組みたいと思います。この27年を、お互いが関わった、本当に意味のある、そして大きな評価を受けられる年にしていきたいと思いますので、よろしくお願いします。私も含め、皆さん方も固定観念に捉われず、新しい時代の流れを敏感に感じとりながら未来への階段を準備するとともに、行政のプロとしてしっかりと足場も固めていきましょう。

 今年は未年(ひつじどし)ということですが、聞いた話では、羊は群れることから、転じて仲睦ましいということを表しているようでもあります。そういった意味で、職員一丸となって睦ましく、そして時には厳しい議論もして、集団の力、職員力をぜひ示してほしいと思います。このことが、「私たちは10年目の大きな課題に挑戦し、これからの10年の足場を築いたんだ」と言える平成27年につながっていくと思います。併せまして、皆さん方の努力で、市民の皆さんと共に未来展望が切り開かれるような話題が米原市から続々と生まれる、頼もしく、賑やかで、そして仲睦ましい明るい1年にしていきたい、そんな思いでいっぱいです。

 日本の政治は、中央から変わったことはありません。いずれの時代も地方から中央へ変化をもたらしています。私は地方自治をしっかりすることが本当の国家をつくっていくことなると思っています。地方自治が私たちの職場です。大変厳しい年となることが予想されますが、お互い地方自治を自らの仕事とする者として、「地方から変革を起こしていくんだ」、「地方が日本の力を生み出していくんだ」といった気概を持ち、大いに働いて明るい未来展望と明るい米原市をぜひ創っていきましょう。お互いに希望を持つこと、やりがいを持つこと。この気概が何よりもの原動力です。お互いに頑張りましょう。よろしくお願いします。

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