平成26年10月市長訓示(要旨)

更新日:2018年01月23日

10月1日(水曜日)

 皆さん、おはようございます。9月は、大変天気が良く、さまざまなイベントにつきましても、順調に日程を終えていただけたのではないかと思います。
 本日は10月1日ということで、東海道新幹線が開業50年を迎えました。50年前と申しますと、昭和39年ということですが、その当時から50年経って、周りの風景も大きく変わり、私たちの鉄道に対する思いも随分変わったと思います。今月は、米原駅東口一帯で東海道新幹線米原駅開業50周年記念のイベントも行います。9月の好天があと2週間ほど続いてほしいと思っております。

 昨日、市議会第3回定例会が閉会しました。今日の新聞などでも報道されていますように、平成25年度一般会計決算が不認定という結果になりました。私は、市役所として、公費の使い方として間違いはなかったと信じておりますし、だからこそ、決算を提出しました。ご理解がいただけなかったことにつきましては、これから我々はしっかりと説明責任を果たしていかなければなりません。併せまして、大きな反省点があると私は思っています。担当部署だけの話ではなく、市役所全体の仕事の仕方として、普段行っている事務処理の後ろには、市民のさまざまな思いがあり、関心を寄せられているということを忘れてはなりません。常に公平かつ公正に説明ができる事務処理をしているか、ことのことが全ての出発点であると私は思います。今回の件を大きな反省点とし、市民に応える、議会にご理解が得られる説明が常にできるよう、引き続き緊張感を持って事務処理にあたってください。

 先月は、低炭素な地域づくりに取り組む首長の会の意見交換会に参加してまいりました。CO2の削減、地球温暖化に対する取組については、環境省だけでなく霞ヶ関全体が対策を打ち出していますが、国としても住民のそばにあり、現場を知り尽くしている市町といった基礎的自治体との関係の中で政策を展開していきたいとのことでした。今の時代、市町が地球温暖化の問題やエネルギーの問題について具体的な施策を展開する必要があると思います。環境施策、それに伴う税金の使い方に対して住民がどう評価するか、基礎的自治体は大きな転換点を迎えていると思います。市民に一番身近な我々が地球温暖化の問題やエネルギー問題について議論することの大切さ、我々が果たすべき役割について再認識いたしました。

 部局別戦略計画ヒアリング、オータムレビューを先月から行っています。再三同じことを申し上げることとなりますが、職場の中で議論を尽くして仕事を進めているか、自分たちの仕事を自らはどう評価しているのか、この視点は常に持っていてください。冒頭申し上げましたように単なる事務処理ではありません。ことあるごとに申し上げていますが、来年、米原市は合併から10年目という節目を迎えます。庁舎問題を具体化していく、あるいは米原駅東口の問題の解決を作っていく年度となるわけですが、従来通り、前例踏襲で、目の前の仕事さえ片付けばよいという姿勢では、市民からの付託に応えていませんし、行政に対する新しい期待にも応えていません。行政システムの刷新、そして職員の意識の向上は不可欠です。従来からの我々の仕事のやり方も当然大事ですし、全てを否定するものではありません。しかし、その中にどのような反省点があり、何を改善しなければならないかということについては、私どもが申し上げる前に、市民の立場に立って、職員の中で、あるいは職場の中で気付いて仕事をして、結果を創り上げていくということにこだわりを持ってほしいと思います。
 併せて、平成26年度の下半期に今日から入ります。平成27年度の準備もありますが、26年度の上半期でやり切れなかったことが必ずあるはずです。これについては、今月の早い時期に職場で点検をし、今月中には目途をつけてほしいと思います。ずるずると時間が経過し、来年度予算の話が主流になってしまって、足下がざわついてしまうといったことがないようにしてください。そのような仕事の中に、大きなミスが生まれるのではないかと私は思います。上半期でやり尽くせなかったことを下半期でどう解決するのか、26年度予算をつけ、職員が配置された事業について結果を出していくという目的意識を持って、仕事を進めてください。

 話は戻りますが、東海道新幹線米原駅開業50周年ということで、今月の11、12日に米原駅東口一帯で「米原ぽっぽフェス」を開催します。開催に当たりまして、関係部署には大変なご努力をしていただいています。新たな賑わいを、そして米原市全体の評価を受ける土壌を作っていただいているという点で、私は感謝を申し上げたいと思います。一旦、私たちが表に出した以上、これは評価にさらされるということであります。新たな賑わいや活力をどのように創っていくのかということについて、米原市民自らが、あるいは米原の地域自らが、「米原駅東口にはこのような可能性があるんだ」と語れるような結果をこのイベントの中で創ってほしいと思います。
 滋賀県におきましても、知事自らが米原駅東口の県有地の利活用についての検討会議を設置されました。市でも、プロジェクトチームを立ち上げて、具体的な方策の検討に入ります。一致団結して頑張りたいと思いますので、担当部署だけの話ということではなく、米原市役所として10年目の新しいステージを創るということ、そして市民の立場で行政サービスを提供していくことで、持続可能なまちを創り上げていく。市役所職員として、それぞれの役割を果たし、活き活きと仕事に励んでほしいと思います。

 今週になりますが、5日には米原市総合防災訓練を実施します。こちらにつきましても関係部署でさまざまな議論をし、検討を重ねていただきました。心から敬意を表したいと思います。言うまでもなく、広島市の土砂災害は、米原市においても他人事ではありません。大雨、そして地域防災に対する私たちの備えについて、今一度襟を正したいと思います。このことにつきましても何度も申し上げますが、公務員、公の立場の私たちが身近な住民の命と財産を守れるかどうか、守ろうという立場で日々向き合っているかどうか、このことが有事の際に問われます。平時に訓練を積み重ね、有事の際にしっかりと対応できる体制を築き上げてください。

 さまざまなことを申し上げましたが、私たちは新たな時代の直前にいます。そのような中で、私は、躍動感や希望を持ち、前を向いて仕事をしていきたいと思います。人生にはさまざまなことが起きます。予期せぬこと、いわゆる「まさか」という坂を転げ落ちるのか、「まさか」という坂を一緒になって上るのか、ここが大きな分岐点だと思います。我々は「まさか」という坂を勇気と希望をしっかり持って上ろうではありませんか。米原市が誕生して10年を迎えるに当たり、市役所職員としてこの10年間で新しい米原市を創り上げたと思えるように、この平成26年、そして27年にかけて果敢に仕事に向き合ってほしいと思います。

 大変厳しいことも申し上げましたが、引き続き下半期における皆さんの活躍を心から期待をしております。

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