平成26年3月市長訓示(要旨)

更新日:2018年01月23日

3月3日(月曜日)

 皆さん、おはようございます。早いもので3月を迎えました。先月は青年海外協力隊員としてモンゴルの地方病院で2年間活動されてきた保健師の川瀬あんずさんに帰国の報告をいただきました。言葉も通じない海外でしっかりと自分を表現し、立派に仕事をされてきた若い女性が米原市におられることに私は感銘を受けました。また、過去2番目のメダル数を得たソチ冬季オリンピックでも、メダリストの中には、これまで取り上げられなかった若い選手が懸命な努力をして結果を出し、国民に清々しい感動を与えてくれました。これからは若い人や女性にもっと焦点を当てながら、私たちの仕事の仕方も見直していかなければならないと考えさせられたところです。

 このたび、施行から5年が経過する「水源の里まいばら元気みらい条例」等の見直しを進めるに当たって、推進委員会から評価と提言をいただきました。伊吹北部8集落の皆さんが自信や誇りを持って生き生きと生活されてきたこと、そして、日本の生活・食文化や “もったいない”精神など、私たちが忘れかけているようなことが、この米原の地、伊吹北部に今もしっかりと根付いていることに敬意を払うとともに、私たちのまちづくりや自然に向き合う姿勢についても改めて問い直したいと思っています。しかし一方で、これまで、この地域だけが水源の里として支援が必要と見なされてきた印象があるかもしれませんが、決してそうではなくて、ほかの地域でも人口減少や高齢化が進み、ときには自信や誇りを失くしかけている地域があります。だからこそ私は、米原市全域を水源の里として位置づけ、都市部等へのアクセスに恵まれながら、素晴らしい自然・文化が残るまちとして自慢できるまちにしたいと思っています。そんな米原市で子育てをしたら、世界にも通用する立派な日本人を育てられると思ってもらえるような条例の見直しをやり遂げたいと思います。

 今日から市議会の代表質問が始まります。この間の予算編成や答弁に対する皆さんの尽力に心から感謝します。しっかりと私たちの思いを、議会を通して市民の皆さんに届けていきたいと思います。
今議会における平成26年度の予算審議は、市役所の施策とともに、市職員がどんな思いで地域に向き合い、市民と一緒になってどんなまちづくりをしていくのかを説明することが最大の目標であり、互いの課題設定だと思いますので、自信を持って説明責任を果たしてほしいと思います。また、代表質問の中で“職員力”について質問がありますが、私は職員力向上のための研修だとか職員を鼓舞するという意味でなく、皆さんが既に備えている能力と技能を生かして、地域に入って課題に向き合えば、自らの職員力をさらに大きく成長させ、より良い政策展開ができると考えていますので、そういう意味で皆さんには大きな期待を寄せています。

 私が昨年3月6日に再び市長職という重責を担ってから早くも1年が過ぎようとしています。この間、さまざまな政策課題、地域課題に対して、私を支えていただいた皆さんには心から敬意と感謝を申し上げたいと思います。私も市職員出身ですので、皆さんの思いやそれぞれの事情も理解しているつもりですが、目指すところは、市民の生活を守り、向上させていくと同時に、より良い市民サービスを提供していくことです。だからこそ、市政を預かる立場として、うなずくだけでは済まされない、ある意味、トップとしての政策決定、政治判断もしなければならないことから、いささか厳しい判断と指示をしてきた部分もあったと思います。公の立場で仕事をすることは、結果として、人に求められ、人の役に立つことです。この仕事に出会い、いろんな人とご縁を結びながら、自分を高め、人の役に立つ人生を送っていくということに何よりもやりがいを感じてほしいし、人生の豊かさや尊さを感じてほしいと願っています。新年度も皆さんと一緒に、誇りややりがいを持てるような新たな市役所の仕事の形をつくっていきたいと思います。

 いよいよ年度末です。それぞれが新年度に向かってしっかりと総まとめを行い、とりわけ管理職の皆さんには、今年度の事業執行について遺漏のないよう厳しい点検をお願いしまして、3月の訓示といたします。

この記事に関するお問合せ先

本庁舎 政策推進部 広報秘書課(秘書)

電話:0749-53-5160
ファックス:0749-53-5148

メールフォームによるお問合せ