平成26年2月市長訓示(要旨)

更新日:2018年01月23日

2月3日(月曜日)

 皆さん、おはようございます。今年は予想に反して、年末の寒波以降、ひどい積雪もなく2月を迎えられましたが、今後も油断することなく、しっかり除雪対応に備えてください。

 皆さんには、予算編成にあたって、真剣に議論し尽力してくれたことに市長として感謝しています。この平成26年度予算は、選挙で市長に選ばれた私にとっては、本格的に自らの思い・政策で編成できる最初の予算でもあります。その思いから幾分厳しい議論もありましたが、予算編成は、職員それぞれが責任を持って、市民の未来展望をつくっていくための市政の指針をつくっていくことでもありますので、一つ一つの事業が時代に合って、本当に市民要望や地域課題への解決能力がある政策であるか、議論を尽くせなかった部分については、まずは3月議会までにしっかりと詰めておいてください。来年度の予算措置を伴わない、いわゆるゼロ予算事業についても、平成27年度に向けたスケジュールを示すよう指示しましたので、今年度中にも準備を始めてください。予算は、市役所が市民の皆さんに提案する行政姿勢の表れであるとともに、結果として、議会でもどれだけ地域課題が把握できているか問われます。それを肝に銘じて、更なる議論の継続とともに、議会資料の点検を徹底してください。

 先月は、上板並に続いて、能登瀬でも地域お茶の間創造モデル事業を始めていただき、さらに今月は、野一色でもオープンいただくことになっています。この事業は、地域に暮らす人が孤独であったり、地域への期待もなく諦めや閉塞感が漂うようにしてはならないという私の思いから始まりました。まずはできることとして、地域に集まってもらい、お茶を飲んでもらえるささやかな居場所をつくることを提案しました。昔から思えば当たり前のことかもしれませんが、それほど地域が疲弊してしまっているのが現状です。小さな一歩ですが、地域を創造していく事業としても一方で動き始めた地域担当職員制度ともリンクしながら、地域にとっても、この当たり前の大事なことに気付いてもらい、自分たちでやっていくという思いに立ってもらえるような地域再編をやり遂げていきたいと思っています。

 日本の高校生がローザンヌ国際バレエコンクールで快挙を成し遂げられました。まもなく開催されるソチオリンピックでも、多くの若者の活躍が期待されているところですが、そこには、いわゆる既存の行政や教育の力などの枠にとらわれない、若い人たちが輝くことができる世界があります。そして、そんな輝く若者が身近に出てくれれば、さらに若い子どもたちが目標にして未来に希望を持ってくれるような力が、スポーツや芸術の分野にはあるのではないかと感じています。それに対して、私たちは公の立場でどんな支援ができるのか、米原市でもスポーツや芸術・芸能の分野で活躍されている市民の皆さんに、もう一度光を当てて、応援していくことが必要だと感じるところです。

 現在、残念ながら、県下で高齢者事故多発警報が発令されています。私たちは事故や事件があっても他人事としがちですが、思い出すのは、JR福知山線脱線事故の際に、当時、尼崎市長を務めておられた白井文市長が市職員に言われたことは「事故に遭われた方々に対して、自分の家族のことのように救難・救助にあたってほしい。」ということでした。事故があったときには、自分の家族や身内が被害者や加害者になったつもりで改めて気を引き締めてほしいと思います。本市でも公用車の事故が続発しています。単なる運転という行為が自分の仕事への評価や、さらには人生を左右しかねないということを、改めて念頭に置いて行動してください。

 先日、出演しましたびわ湖放送の特別番組で、私たちはどれほどの思いで地域に向き合えているか改めて考えさせられました。番組は、県内で農業、観光などのビジネスを展開されている13人の若手経営者の皆さんが、いろんな課題に対して、活発に意見を交わすというものでしたが、彼らは異口同音に、周囲の環境や地域の変化、そして自分たちや子どもたちの未来、さらには少子化、晩婚・非婚化の問題などについて、ある意味、行政以上に危機感を持って、解決へのプレゼンをされていました。私はこれほど熱い思いを持って、自らのビジネスやまちづくりを語る人がこんなにもいることに改めて驚くと同時に恥ずかしくも感じました。なぜなら、その分野のプロである私たち行政の職場で、これほど熱い思いを持って地域課題を語る職員がどれほどいるでしょうか。私たちも、もっと自分たちの地域に真剣に向き合って、議論を尽くして新しい展望を切り聞いていかなければならないと考えています。

 2月は今年度を総括する重要な時期であるとともに、新年度に向けた準備期間でもあります。今年度事業については安易に繰り越すことないよう、しっかり事業成果を出すとともに、市民の期待、そして議会への信頼に応えるために、新年度予算についても遺漏のないようお願いしまして、今月の訓示といたします。

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