平成25年12月市長訓示(要旨)

更新日:2018年01月23日

12月2日(月曜日)

 皆さん、おはようございます。寒さも身にしみる12月になりました。先月は、本市で初めてとなる原子力防災訓練を実施しました。情報収集が自らで行えない状況の中での戸惑いと同時に、具体的に見えない放射能汚染というものの怖さを実感したところです。私たちはその恐怖感の中で、市民を守る責任を果たしていかなければなりません。この経験から得た学びの中身を深めて、米原市職員として、まずは米原市民を守るためにどうすべきか、今一度、原子力災害に対する防災意識を高めてほしいと思います。

 来年度予算では、私が掲げた政策提案、マニフェストを実行できる予算編成をお願いしているところですが、それ以上に、今現実に地域や市民の皆さんが抱えておられる課題や市役所に期待されている課題があると思います。そのために、誰かに言われたからではなくて、一人一人の職員が市政課題に対して、何ができて、どんな準備をしなければならないのか、市民感覚で真剣に議論してほしいと思います。
 私たちは、求められる課題解決に対して「検討します」として慎重になりがちですが、私は満点の答えでなくても、走りながら一緒に課題解決に向かっていけるような仕事の仕方をしてほしいと思っています。慎重になることを否定しませんが、今できることを期待に応えて動き出す、そんな地域課題への向き合い方を予算編成の中でも考えてください。今年度もまだ4か月あります。この中でどれだけ解決に向けて取り組めるかが重要であり、来年度に向けて結果をつくっていく私たちの責任だと思います。

 今月4日から市議会定例会が開会されます。繰り返しになりますが、今一度、議案や提案資料等については、管理職だけでなく、それぞれの職員が一字一句に注意を払って万全を期してください。今議会では、市庁舎等の整備問題を一歩進めたいと思っています。市庁舎問題を議論することは、合併後の10年間を総括するとことでもあり、新しい米原市の出発点をつくることでもあります。これは市民と議会だけの問題でなく、その市役所の中で働く職員としても強い想いを持って、何が求められ、どんな計画をつくって前へ進むのか、一人前としての米原市が一丸となって仕事ができる私たちの城をどうつくっていくのか、しっかりと意見を持って、活発に議論を巻き起こしてほしいと思います。

 次に、先の部長会議でも綱紀粛正・服務規律の徹底を指示したところですが、合併から10年を迎える市の職員として、真に市民の皆さんに信頼される職員になってほしいと思います。他市等の不祥事も決して他人事と捉えず、市民の皆さんに日頃の態度や私生活も含めて期待される仕事ができているか、今一度、自身に厳しく問い直してください。それと同時に気になっているのは職員のメンタルの問題です。これにはできるだけ早めのケアとチェックができる体制づくりとともに、職場で働く仲間として一緒に悩んで支え合える職場の再生に取り組んでください。
 先日も職員組合の皆さんとも話をしましたが、その中でもメンタルの問題とともに、時間外・休日勤務などの働き方や、それを判断する管理職の対応など、厳しい意見もいただきました。私は現場を一番よく知る皆さんの意見を大いに尊重したいと思っています。そういう意味からも一人の職員が抱える仕事量を分かち合い、職場全体でそれぞれの家庭事情、女性の働き方も含めて、もう一度事務分担を見直し、課題解決に向けてチームワークを発揮できる職場づくりをお願いしたいと思います。さらには、単に仕事の姿勢だけでなく職員の生き方も含めて評価されるということも念頭において、それぞれが仕事人として、働くことと家庭や地域で役割を果たすことのワークライフバランスを保ちながら、市民の皆さんに信頼される働き方をしてください。そのためには、メンタル部分も含めた健康管理とともに、できるだけ家族との時間をとって、職場の中でも家庭と仕事の関係について問い直してほしいと思います。

 いよいよ冬の雪寒対策期間に入りました。対応は土木部中心にはなりますが、市民生活に直結する現実的な課題に対して、市職員が土木部だけの仕事という認識であってはならないと思います。職員全員が一丸となって、市民の通学路・生活道路の安全確保に向けて必死の姿勢で臨んでいきたいと思います。

 今年も残すところ1か月。これまで、それぞれ個別に指示した政策課題もあります。来年度予算、指示事項、皆さんが感じている地域課題の解決に向かって、今一度襟を正して12月を乗り切り、輝かしい新年を迎えたいと思いますので、最後まで精励いただきますことをお願いしまして、今月の訓示とします。

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