平成25年10月市長訓示(要旨)

更新日:2018年01月23日

10月1日(火曜日)

 皆さん、おはようございます。今日は坂田小学校前であいさつ運動をしてきました。やはり子どもたちの元気を与えてくれる力、存在の大きさを改めて実感しました。
 10月に入りましたが、残暑が厳しい異常気象が続く中、先月15、16日には台風18号が上陸し、初めての大雨特別警報が発令されました。人的被害こそなかったものの、市全体に避難勧告を発令し、予想以上の雨量で道路の冠水、水道の断水等も発生しました。職員の皆さんには現場で一丸となって懸命な対応にあたってくれたことに感謝するところですが、反省すべき点もあったかと思います。私自身も今後の対応について気づきや教訓を得たところです。
 そうした中、9月29日には総合防災訓練を実施しました。私に寄せられる意見では評価する声をいただきましたが、そういう意味では、単に自己満足的な訓練ではなく、市の防災への姿勢が市民の皆さんに評価されていることも肝に銘じて、訓練や反省を積み重ね、万全の防災体制を築いてほしいと思います。

 市議会9月定例会が閉会しました。提案した認定こども園や在宅医療支援拠点施設整備の問題、子どもの医療費の無料化等々の議案を全て議決いただきましたので、これらの予算執行、今後の予算編成等については万全を期して進めてください。部局別戦略計画ヒアリング(オータムレビュー)でも、平成26年度予算に直結する議論をしましたが、実際、私が市長として自らの想いで予算を編成できるチャンスはもう3回しかありません。この3か年で、私が市長選で取り上げてきた政策を実現・実行するため確実に予算化していきたいと思います。10月からそれぞれの部署で議論した内容、また皆さんが認識している行政課題を更に議論し、予算編成を進めていきたいと思います。

 昨日は、私が政策課題として挙げてきた近江長岡、柏原、醒ヶ井の3駅周辺の活性化を進めるため、国土交通省近畿地方整備局の調整官や住宅整備課長等に現場を視察いただきました。国の制度を地方の現場でどう使うかなど率直な意見交換をさせていただきました。国の地方自治体に対する向き合い方も変わり始めています。私は補助金制度のルールに固執したやり取りを想定していましたが、国は使い勝手がよく幅のある交付金制度を用意していただいています。これに対し、我々自治体は何を目的に何の成果を得ようとしているのかはっきりと整理した上で、どういう制度を利用するか、我々も明確に伝えなければなりません。現場を預かる自治体行政として、本当に地域で必要なことは何か、どういう政策にしていくかを早急に議論し、中身を詰めていきたいと思います。

 これまで開催した区長さんとのタウンミーティングでは厳しい声をいただきました。特に、区要望に対して市からの文書回答はあるものの、実現できない要望についてはどうすべきか、スピード感を持って丁寧な対応を期待されています。私は地域担当職員制度も含めて、来年度の予算編成ではかなり地域に傾斜した丁寧な行政結果を残していきたいと思っています。なぜ実現が難しくても毎年要望されるのか検証し、単にできないとか、優先順位が低いという説明でなく、もう一歩踏み込んだ対応をしてください。本当に効果の期待できない要望であれば、懇切丁寧に説明して、要望を変えていただくなど、本当に成すべきことについて真剣に議論できる環境をぜひつくってください。
 10月は各地で運動会やイベント、祭りが盛んに行われますが、ぜひ、職員の皆さんには地元の行事に積極的に参加をしてください。その中で、市役所に対する意見や評価、批判も含めて、しっかりと受け止めながら、それぞれの部署に持ち帰って、私たちがすべきことを議論できるような地域との付き合い方をしてほしいと思います。

 相馬市へ新米を贈ろうと、今月末まで市民の皆さんに支援をお願いしています。先日も東京で立谷市長にお会いしましたが、まだまだ我々の想像を超える混乱状態の中におられます。相馬市としては復興への大きな課題もありますが、元々水源の里振興に取り組む同志として、過疎・高齢化の問題に対し一緒に取り組んできました。さらに、立谷市長が会長を務める「低炭素な地域づくりに取り組む首長の会」では地球温暖化も含めて、自然再生エネルギーへの課題も議論してきました。そういう点で政策課題も共通していますので、防災関連に限らず、水源の里振興やまちづくりなどについても、一緒に汗を流し知恵を出し合う仲間として、相馬市への支援に取り組んでいきたいと思います。

 最後に、一昨日、ルッチ大学の卒業式に出席しました。一部の市民の皆さんの研究報告も聞かせていただきましたが、非常に細かく地域を分析しておられます。その一つ、交通対策については利用者あるいは地域住民目線で、まいちゃん号や路線バスについて厳しい提案をいただきました。これをルッチ大学の学びのための研究に留まることなく、市民の思いとして、少し時間をかけながら整理して議論していきたいと思います。

 来年度予算編成に向けては、できるだけいろんな研修や出会いの機会を見つけて積極的に出かけてください。きっと市政に役立つ情報や経験が得られると思いますので、自らがチャンスを使って、少し貪欲に情報収集に取り組むよう激励して、今月の訓示といたします。

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