平成25年9月市長訓示(要旨)

更新日:2018年01月23日

9月2日(月曜日)

 皆さん、おはようございます。今年の8月は全国的に厳しい暑さに見舞われ、各地で災害や事故も相次ぎました。皆さんは、夏期休暇の中で家庭や地域とふれあっていただいたでしょうか。私自身、今年の夏は市内各地を訪れて、多くの市民の皆さんの活動を見せていただきました。
 そして、いよいよ、台風など自然災害が懸念される9月に入りました。今月29日には市の総合防災訓練を実施しますが、訓練は繰り返すことが重要です。最近では南海トラフ地震なども危惧されていますが、海岸から遠い内陸だからと決して軽視することなく、常に危機感を持って備え、我が国の国難にどれだけ備えられているか、自治体としての公の力が問われます。風水害への対応についても、今一度確認をお願いします。

 先月、20日に知事に対し、平成26年度県予算への要望を行いました。それぞれ担当外の課題もありますが、これらは全て米原市が抱える課題です。例えば、子育て支援や米原駅周辺の整備事業、霊仙山の崩壊対策、さらには原子力対策や獣害対策、これらは、いつも市民の皆さんとの間でも話題になります。市職員として、無知で無関心であってはなりませんので、最低限の課題の認識はしておいてください。

 また、8月15日から3日間、JRとの調整がつきましたので、急ではありましたが、米原駅東西自由通路で「おかえりやす!米原」と題したふるさとフェアを実施してもらいました。商工会をはじめ、商工観光課や建設課の皆さんには、うだるような猛暑の中で、市内の特産品PRや利用客の皆さんへの観光案内などを頑張っていただきました。まだきっかけづくりに過ぎませんが、私のフェイスブックやいただいた声の中にも、「米原市が何か始めてくれているんだな」といった期待の声があり、御尽力いただいた皆さんに感謝したいと思います。私はこういう時代だからこそ、規制や制限を打開しながら、少しずつでも何かを変えていこうとすることが大事だと思います。一人一人がさらに変化し、進化する職員集団になってもらうことを期待しています。

 いよいよ今日から開会する9月議会では、平成24年度決算の審査をいただきます。往々にして行政の都合や理論で説明しがちですが、議会や委員会の公の場では、公の立場としての発言が評価されることになりますから、市民の皆さんの負託に応えられるようにしっかりと説明責任を果たして、議会の承認を得られるようにしてください。

 今月は、平成26年度に向けた部局別の戦略計画ヒアリング(オータムレビュー)を実施します。行政課題をしっかりと把握し、熟度の高い議論を積み上げてください。施策構築にあたっては、既に骨格指針を示していますが、オール米原市役所で取り組んでいきますので、市職員の責任として必ず熟読し、私たちが目指すべき米原市政、そして市民の皆さんへの向き合い方を理解し、各施策に反映するようにしてください。

 私たち米原市は合併後、自治体の憲法として、地方自治・市民主権や市の責務・姿勢を定めた米原市自治基本条例を制定しています。これを改めて考える機会として、私も尊敬する帝塚山大学の中川幾郎教授をお迎えし、27日に米原市自治基本条例講演会を開催します。これからの地域主体のまちづくりや行政の役割、その責任を果たす私たちの仕事のあり方、地域との向き合い方などを学ぶ機会として、ぜひ職員全員に参加してほしいと思います。

 私は、これまで区長さんと意見を交わすタウンミーティングでさまざまな声を聴いてきました。従来なら例年の区要望としての話が多かったように思いますが、最近では、区長さん自身が苦労されている地域の課題などを話されることが多くなっているように思います。例えば、支え合いや助け合いの心、人の心が昔とは変わってきていて、地域の中でこの変化にどう対応していったらいいのか、そんな戸惑いを吐露されることがあります。私はここにこそ、行政の力を注ぐことができなければ、真のパートナーになれないと思います。そういう意味で私自身も力不足を感じています。

 こうした地域事情からも、10月から開始する地域担当職員制度には期待しています。私は地域に出向くことで、市役所と地域の関係や仕事のあり方の答えが、自分の仕事のやりがいや満足感とともに必ず見つかると思うし、地域にこそ答えがあると思います。地域を抜きにして市役所の仕事はありえないことを肝に銘じて、積極的に向き合い、果敢に挑戦してください。この取組では職員が答えを持っていくのではなくて、地域の皆さんと一緒になって答えを探してほしいと思います。もちろん、各々の仕事を抱えながらで負担もかかりますが、この取組を通して、仕事の時間の使い方や、市役所と地域の役割分担の中で地域に対して主張すべきことも改めて考え直し、本当に信頼される職員になれるよう自らを育て直せる教育・研修の場としても、大きなステップにしてほしいと思います。

 9月は上半期の最後の月です。市民の負託に応えられる平成26年度の政策立案に向けて、下半期には準備が整えられるよう、職務の専念をお願いします。

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