平成25年11月市長訓示(要旨)

更新日:2018年01月23日

11月1日(金曜日)

 皆さん、おはようございます。先月は各地域で運動会やお祭りが行われました。特に三基揃い踏みとなった米原曳山祭りや、朝日と大野木の太鼓踊りでは、見事に地域が子どもたちと一緒になって祭りを盛り上げておられました。ここでは、私たちが今求める“地域力”や“子育て力”といったことが、意図せず当たり前のように育まれてきました。私たちはそれを目指して地域づくりや子育て支援に取り組んでいるわけですが、こうした所にまちづくりへのヒントがあるようにも思っています。

 また、先月は富山県の南砺市で開催された介護保険推進全国サミットに出席してきました。介護保険制度は、地方分権の本格化とともに、市町村独自で運営する制度として出発しましたが、こうした介護・高齢福祉の問題を議論する場において、東京大学の大森彌(わたる)名誉教授が各首長に問われたことは、意外にも各自治体での少子化問題に対する向き合い方や、さらにその入口である結婚や出会いに対する公としての施策展開についてでした。それに明確に答えられた南砺市などでは、事実、公が出会いの場をサポートし、アイディアとともに人や公費も投入されていました。介護の問題も家庭だけの問題でなく社会全体で支えていく制度として介護保険が始まったように、子育てについても、今や社会全体で取り組むべき課題として捉え、本市でも子育て経費の負担軽減施策を展開しているところですが、さらにその前段の結婚や出会いについても、社会全体の問題として、公が支援していかなければならない時代が来ていることを学ばせていただきました。とは言うものの、やはり結婚はプライベートの問題と言われますが、私は公の組織のトップとして、結婚すること、子どもに恵まれ家庭を持つことが、皆さんにとって幸せで人生の大きな喜びであることを今後も伝えていきたいと思っています。

 以前から希望していた関ケ原町との懇談会を「原点会議(回帰゛)」と題して実施しました。関ヶ原・米原は、関西圏と中部・関東圏の文化の境目で、双方とも全国的に通用する地名だと思っていますが、全国規模でもっとアピールできるテーマがないか、原点に帰って関ケ原町長や職員の皆さんと意見交換をさせてもらいました。関ヶ原町も足元をしっかりと見ながら、賑わいや活力づくりに取り組んでおられます。私たちが共有する伊吹山や観光の問題、そして道路や除雪の問題など、一緒になって課題解決やまちづくりに取り組んで行こうと議論させてもらいました。

 さらに先月は米原市議会議員一般選挙が執行されました。結果、半分の10人の新人議員が誕生されましたが、これは、市民の皆さんがこれまでとは違う変化や動きを求めておられる期待の表れだと感じています。そういう意味では、市役所にとっても厳しい審判が下ったとも言えます。とりわけ新人議員の皆さんは、新しい感覚をお持ちかと思いますので、これまで以上に市民目線、市民の生活感覚で、わかりやすい丁寧な対応とともに、一緒になって地域課題、行政課題に取り組んでいけるように誠実な対応を心掛けてください。

 平成26年度予算編成では、全ての事業経費を抜本的に見直すため、枠配分から1件査定方式に変えました。その中で、地域に寄り添った目線で何が必要か、市役所が市民の皆さんに役に立つところとして地域課題や暮らしの問題を一緒に解決していける施策か、より快適で暮らしやすい市民サービスが提供できるか、1件ずつ問いながら市役所の想いが届くような予算編成をしたいと思っています。そういう点では増額予算になるかもしれませんが、その分はいくつかの事業を淘汰せざるを得ない厳しい財政状況です。その中で、「選択と集中」で遂行していくため、皆さんには本気の議論を期待しています。私も選挙で市民の皆さんに約束してきた政策を確実に実行していくために真剣に主張させてもらいますので、皆さんも政策に対する是非や批判、注文も含めて大いに活発な議論を交わして、市民の皆さんに、そして議会に理解が得られる予算をつくっていきたいと思います。
 今年度事業の中には十分に執行できていない事業もあります。少なくとも議会の承認を得て予算化し、市民の皆さんに約束したことですから、年末年始にも前倒しで目処がつけられるよう本気になって事業を完遂してください。

 いよいよ厳しい冬を迎えようとしています。建設課では今年度の除雪計画を進めてもらっていますが、以前から歩道の除雪対応が気になっていました。もちろん予算や重機の問題もありましたが、今年から子どもたちが歩道を安全に通学でき、高齢者の皆さんが快適に歩けるよう充実に努めてくれたことに、私は大変喜んでいます。そういう意味で、除雪は市役所の市民サービスの水準が問われますので、ぜひ、万全の体制で臨んでください。
 これから年末年始に向けて、まずは自身の健康管理を徹底して、一人一人が自分の仕事を人生のやりがいとして、生き生きと仕事に向かっている市役所として、市民の皆さんにアピールできるよう頑張っていきましょう。

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