令和2年度10月1日市長訓示(要旨)

更新日:2020年10月09日

皆さんおはようございます。早朝からあいさつ運動にご参加いただき、ありがとうございました。

昨日、米原市議会第3回定例会が28日間の会期を終えて閉会となりました。私たちは、市民のくらし緊急対策の取組を含めて、下半期に向けて新たなスタートを切ります。この10月は1年の折り返し地点であり大変重要な1か月となります。仕事をする以上、成果や結果が私たちの評価につながります。上半期にできなかったことについて職員の皆さんと議論をすると、コロナという言葉が出てきます。コロナがあったから開催できなかった、準備が十分できなかったということは本当に理由になるでしょうか。市民や地域の皆さんもコロナの被害を受けています。今回のこの感染症の拡大は大きな災害であり、その災害に対して私たち公務員が最前線でどのように立ち向かい、乗り越えるのか。市民の皆さんは、私たちへの期待を大きく寄せながら見ています。だからこそ、コロナという理由は最小限にして、新しい着想や発想を生みだし、飛躍の契機にしてほしいと思います。新型コロナウイルスによる感染者や重篤者は増え、死者数も増加しています。9月15日には、米原市内でも、新規感染者が発生しています。濃厚接触者を含めて感染拡大の可能性は低いと判断しましたが、なぜそこに感染者が生まれたのかということはわかっていません。そういった意味で、いつなんどき、米原市内で新たな感染拡大の事案が発生しないとも限りません。引き続き、この新型コロナウイルスの感染拡大を防止し、被害を最小限にとどめるため、皆さん一人一人が最前線に立っていただくことを心からお願いいたします。市民のくらし緊急対策として多くの事業メニューを準備し、総額49億1300万の予算を組みました。市独自の事業としては47事業にもなります。今一度、自治会や関係団体、対象市民の皆さんへ支援を届けるという思いに立って取り組んでいただくようお願いします。本日から、新たな職員を4人迎えることができました。大変頼もしい仲間が増えて心強く感じており、職員の皆さんが一緒になって前線に立てるよう支え合う職場の機運や環境を、ぜひつくってほしいと思います。

私は先日、ズームによる会議を経験しました。難しいものではなく、むしろ自分の考えをしっかり持って発言したいときに意見を述べることができるという点では非常にやりがいのある会議であり、コロナ禍の会議の持ち方やコミュニケーションのとり方が、大きく変化しています。ぜひ市役所内においても、今までとは違う仕事の工夫をしながら、コロナだからこそ大きな変革を手にすることができたという思いに立って、オンラインやズームなどに果敢に挑戦し、米原市役所が頼もしい変わったといわれる大きな契機になるようにしてほしいと思います。
現在、部局別戦略計画ヒアリング(オータムレビュー)において、来年度に向けての議論を進めています。皆さん方も気になっている米原駅東口については、庁舎の工事は順調に進んでおり、東口のまちづくりは民間事業者を中心にしてさまざまな工程の準備を進めていただいており、大きな変更はありません。私たちは、ただ庁舎ができるということではなく、米原市の合併4町が寄り集まって、庁舎を中心にして新しい中心市街地をつくり、米原市の核をつくっていくという行政の役割があります。そして、パートナーとして担うべきは民間の活力、事業者の多くの方々であり、そういった民間事業者がしっかり事業展開できるように準備を進めています。ぜひ皆さん方も「米原新時代」をつくる大きな原動力として、大きなスタート地点を自らがどのようにつくれるのか、そのために何の努力をすべきなのかということを考えてほしい。私たちは、今、米原市あるいは米原駅が、滋賀の玄関口として、しっかりと県政史上に登場し、湖東や湖北、湖西も含めて、新たな観光拠点の機能を発揮するための挑戦をしようと思っています。米原市民の賑わい、あるいは米原市を含む、周辺の彦根市、長浜市、高島市なども含めて、湖東や湖西、湖北が大きく飛躍するための原動力を米原市からつくっていきたいという思いも込め、来年度へ向けて事業をつくろうとしています。時代は動いています。ぜひ、新しい感覚、新しい情報をつかんで、果敢にチャレンジしてほしいと思います。

一方で、本格的な台風シーズンとなりました。異常気象や地球温暖化の中で想像を超える災害が来ないとは言い切れません。避難所のあり方も大きく変わり、原子力災害についても、自らの命を守り、市民を被爆させない、すみやかに避難するといった行動計画なども、未だ十分な体制ができていません。安定ヨウ素剤の事前配布についても、まだ事が進んでいません。来年度予算や事業へのヒアリング等では、避難計画や安定ヨウ素剤の事前配布について令和3年度で明確にその足掛かりをつくってほしいということもお願いしました。昨日の仙台高裁の判断も含め、国や会社が災害にどう備えたのか、司法の判断が次々と出てくる時代を迎えています。精一杯やっていたということが、後年、やっぱり不十分だったということも出てくるかもしれません。するべきことをしなかったということについて、知らなかった、できなかったでは済まないということです。私たちの公の仕事は、そういった点では、大変厳しい状況の中で仕事をしています。ぜひ皆さん方も、過去はどうであったのか、未来はどうあるべきなのか、現実のさまざまな課題について、真剣に物事を考え、自らの仕事の中にそれを生かし、他人事にしないように、情報収集を敏感にしながら、真摯に対応いただくようにお願いします。

結びに、令和3年度の新しい予算編成方針に基づき、ぜひ米原新時代に向けて、それぞれのセクションごとに、何をすべきなのか、このコロナ禍も含めて、何を取りやめ縮小すべきなのか、明確な方針を持って予算編成に取り組んでほしいと思います。この10月が過ぎれば、いよいよ年末が来て、年明けが来ます。次々と新しい課題が登場しますが、皆さん方の能力や見識をもってすれば、立派な米原新時代の幕開けをつくっていただけると固く信じています。この下半期、お互いに頑張ることを誓い合いたいと思います。よろしくお願いします。

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