令和2年度 年度初め式市長訓示(要旨)

更新日:2020年04月23日

令和2年4月1日(水曜日)

 

皆さん、おはようございます。2月28日に開会された米原市議会第1回定例会は、3月25日に閉会となりました。提案した議案はすべて可決いただきましたが、これは私たち職員が作成した予算や年度計画が議会で承認されたということです。今日から速やかに事業に着手いただき、遅滞のないように進行管理の徹底をお願いします。懸案事項も山積していますが、漫然と放置することなく、事態の改善に向けて職員が知恵を出し合い、今年度の事業を開始してほしいと思います。

さて、本日から新しい年度が始まりました。まずは19人の新規採用の職員の皆さん、米原市役所への入庁を心から歓迎いたします。公務員としての自覚が日に日に高まると思いますが、責任感をもって市民に接し、地域に寄り添い、市民の皆さんの願いや希望と向き合ってください。市民感覚を大切にした市政運営にぜひ心がけてほしいと思います。失敗を恐れる必要はありません。若さと行動力をもって、チャレンジしてください。先が見えない時代だからこそ、新人やベテランは関係なく、個人の感性を働かせながら、米原市を進化・発展させる原動力となることを心から期待しています。仕事の仲間と協力することほど人生の中で楽しいことはありません。仕事を分かち合い、苦労を共にする経験を早く身に付けてほしいと思います。健康管理についてはメンタルの分野でも非常に複雑な時代です。自ら何をするために職場に就いたのか、そして、自分は人の人生のために役立つ仕事をしているという誇りをもって、ぜひ自らの心を鍛えるメンタルの強い職員として頑張っていただくことをお願いします。

そして、本日、人事異動を発令いたしました。希望通りの部署に就けた人、そうでない人もさまざまあろうかと思いますが、公務員としての宿命であり、私自身もそういう経験を重ねてきました。ぜひ、この異動をバネにして、仕事を通して仲間をつくり、目の前の仕事を改革し前進させ、新しいチャンスに振り替えてほしいと思います。異動がなかった人も、新しく職場に来た人に気配りをするなど、スムーズに業務ができるよう受け入れの協力体制を整えるために力を発揮してほしいと思います。どうか、米原市が新しい価値を持って、新しい力を備えて動き出す原動力となってください。

今、新型コロナウイルスが、世界中で猛威を振るっています。WHO(世界保健機構)はパンデミックが加速していると表明しました。4月1日現在、世界の感染者数は80万人を超え、死者は39,000人を超えています。国内では、東京オリンピック・パラリンピックが延期となり、悔しい思いでいっぱいです。滋賀県では、現在感染者が7人ですが、米原市内で感染者が発生するのは時間の問題です。この市役所の職員の中からも感染者が出てもおかしくありません。自分のまちや職場に感染者が発生したらどうなるか、そうした緊張感をもって対応してください。また、市民や地域、子どもたちのために、どのような備えとサービスを提供できるのか、年度初めに真剣な議論を行いますので、よろしくお願いします。

そして、異常気象の問題です。私たちは一昨年に竜巻を経験しました。昨年は、関東、甲信越、東北地方の大型台風による被害を目の当たりにしました。想像を超えることが当たり前にやってくる時代になりました。私は、おそらく連休明けにスーパー台風がやってくるのではないかという大きな懸念を抱いています。昨年は、米原市からも福島県相馬市に対し支援を行ったところですが、原因の一つとされる地球温暖化のCO2の問題も、私たち一人ひとりの大きな課題です。ぜひ想定外を想定し、準備をしてください。私たち公の力が試されているという緊張感を持っていただき、この新型コロナウイルスや地球温暖化の問題など、目の前に来ているさまざまな困難を一致団結して乗り越えていきたいと思います。

一方で、今年度は、まちの核づくりが具体化する準備期間です。米原駅東口では統合庁舎の建設が計画通り進んでおり、また民間開発による米原駅東口周辺まちづくり事業の基本設計が示されるなど、新しい時代の幕開けにふさわしい賑わいづくりが進んでいます。さまざまな課題はありますが、令和3年3月の統合庁舎の竣工を目指して、冷静かつ沈着に時代の変化を受け止め、新しい時代に対する備えをしてほしいと思います。米原駅が変化し進化をしていく、滋賀県の中での新しい東の玄関口にふさわしい賑わいをつくれるかどうか、その時期が目の前に来ているという緊張感と期待を持って、皆さんと一緒にこの時代を着実に歩みたいと思います。そして、米原市が持つ交通の要衝としての位置を確立し、広域交通の結節点としてどう具体化していくのか。時代は変化しており、2023年には北陸新幹線の敦賀駅が開業し、2027年にはリニア中央新幹線により、米原から首都圏までが1時間10分でつながります。その時に、今のままの米原市でいいはずはありません。その為の準備を今しているということであり、米原新時代をつくれるかどうか皆さんの力が試されているという緊張感を持って仕事に取り組んでほしいと思います。広域観光連携のあり方や滋賀県の東の玄関口として新幹線駅「米原駅」を徹底活用することは、滋賀県を含め、湖東、湖北、湖西の皆さんと一緒になって滋賀の新しい交通拠点にしていくことが試されることとなります。米原市だからこそ果たすことができる、果たさなければならない役割と責任があるということを自覚しながら、ぜひ果敢に事に当たってほしいと思います。

新しいまちづくりの主役は、職員一人ひとりの皆さん方の肩にかかっています。時代の変化に機敏に対応できるか、それぞれの能力が発揮できるか、その準備が十分であったかが来年試されます。ぜひ米原新時代をつくっていくために、丁寧に、慎重に、確実に対応いただきますことを心からお願い申し上げまして、この令和2年を共に勇ましく期待をもって元気よく前に進めたいと思います。どうぞ、よろしくお願いします。

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