平和の礎(いしずえ)整備
更新日:2024年03月08日
平和の礎を整備する意義
戦後長い年月の経過とともに、戦争は「記憶」から「歴史」に変わりつつあります。
今では、戦争を体験された方の高齢化が進んでおり、日清、日露、太平洋戦争での戦没者を慰霊・顕彰する目的で建立された忠魂碑に至っては、遺族会や自治会によって維持管理をすることが年々厳しい状況になっています。
実感のない「戦争」がわずかながら自分ごとのように感じる今だからこそ、戦争体験者との関わりさえなくなる世代に「戦争は悲しみと憎しみしか生まないこと」、「核兵器は人類を脅かすものであること」、そして「平和の尊さとありがたさ」を私たちは、伝えていかなければなりません。
平和の礎の建立~平和を伝え 学び 祈りをささげる拠点に~
市内に点在する忠魂碑の刻銘者の名前を未来へ残し、戦争犠牲者の悲惨な事実を後世に引き継いでいくため、米原市では、「市民とともにつくる非核・平和米原市民会議」での議論を踏まえ、令和5年に「平和の礎」の整備工事を進めてきました。
平和の尊さを誰よりも厳しく体現された戦争犠牲者および御遺族の方々の御遺志を引き継ぎ、市民の皆さまとともに追悼と平和を祈念する「市民平和運動」の歩みを進めます。
平和の礎とは
平和の礎は、約900平方メートルの広さの芝生広場です(芝生は令和6年春頃に施工予定)。
非核・平和都市宣言文が刻まれた石碑を中心に据え、献花台や戦没者、戦争犠牲者の刻銘板が設置されています。
所在地 :米原市池下地先(米原市天狗の丘北側駐車場)
刻銘者数:戦没者 1,656人 戦争犠牲者 21人(令和5年現在)
米原市非核・平和都市宣言 (PDFファイル: 290.1KB)
市内外から刻銘希望者を募集
新たに設置する刻銘板には、戦没軍人軍属はもとより、戦争による犠牲者として戦後を生き抜かれた方々のお名前をともに刻み留めることとして、住所や国籍を問わず、広く刻銘希望者を令和4年度に募集しました。
平和を願うメッセージを添えて、21人の方から申込みをいただき、刻銘を行いました。
今後、刻銘希望者を再度募集し、追加刻銘を予定しています。
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