ジフテリア・破傷風・百日咳・急性灰白髄炎(ポリオ)予防接種
更新日:2021年03月29日
ジフテリア・破傷風・百日咳・急性灰白髄炎(ポリオ)について
主な症状など
ジフテリア
ジフテリア菌による急性伝染病で、咽頭などの粘膜に感染し、感染部位の粘膜や周辺組織の障害を引き起こします。ジフテリア毒素が吸収されると循環障害などの中毒症状が出現します。国内では予防接種の効果により、ほとんど発生していない状態です。しかし海外では流行がみられることもあり注意が必要です。
破傷風
破傷風毒素を産生する破傷風菌が、外傷部位などから組織内に侵入し、嫌気的な環境下で増殖した結果、産生される破傷風毒素により、神経刺激伝達障害(筋肉のこわばり、開口障害、四肢の強直性けいれん、呼吸困難など)を起こします。
百日咳
潜伏期は通常5日から10日で、かぜ様症状で始まりますが、次第に咳が著しくなり、百日咳特有の咳が出始めます。顔を真っ赤にしてコンコンと激しく咳込み、最後にヒューッと音を立てて大きく息を吸う発作となります。乳児では重症になり、特に新生児がかかると無呼吸となり、致死的となることがあります。肺炎、脳症を合併することがあります。
急性灰白髄炎(ポリオ)
ポリオウイルスによる感染症で、ポリオ患者あるいは不顕性感染者の咽頭分泌液(飛沫・接触)または糞便より感染します。発熱(3日間程度)、全身倦怠感、頭痛、吐き気をともないます。重症例では解熱前後に突然四肢の随意筋(多くは下肢)の麻痺が生じます。
予防接種の種類について
ジフテリア・破傷風・百日咳・ポリオの予防接種を希望される方は、次のうちどちらかの方法で接種をしてください。
- 四種混合(ジフテリア・破傷風・百日咳・急性灰白髄炎)、二種混合(ジフテリア・破傷風)
- 三種混合(ジフテリア・破傷風・百日咳)、不活化ポリオ(急性灰白髄炎)、二種混合(ジフテリア・破傷風)
定期予防接種の対象年齢
四種混合・三種混合・不活化ポリオ
生後3か月から7歳6か月になる1日前まで
二種混合
11歳から13歳の誕生日の1日前まで
標準的な接種スケジュール
四種混合・三種混合・不活化ポリオ
1期初回
20日以上、標準的には56日までの間隔をおいて3回接種
(生後3か月以降できるだけ早期に接種を開始してください。)
1期追加
1期初回接種(3回)終了後6か月以上、標準的には12か月から18か月経過するまでの間隔をおいて1回接種
二種混合
四種混合1期(計3回および三種混合1期(計3回)接種後に、2期(4回目)として接種します。
対象年齢と接種回数
11歳から13歳の誕生日の1日前までに1回接種
(標準的な接種年齢である小学校6年生を対象に接種勧奨を実施しています。)
その他
接種方法
- 事前に、「予防接種と子どもの健康」をお読みください。
母子手帳発行時にお渡ししている小冊子です。 - あらかじめ指定医療機関に接種日時等をご相談ください。
指定医療機関の一覧は下記リンク先の「子どもの予防接種のご案内(PDFファイル)」でご確認いただけます。
米原市母子保健サービスについて(内部リンク)- 米原市・長浜市以外の医療機関で接種を希望される場合には事前申請が必要です。ただし、彦根市の「田宮こども診療所」「藤野こどもクリニック」は事前申請は必要ありません。
- 予診票は医療機関に置いてあります。
- 健康保険証と母子健康手帳を持参の上、接種を受けてください。
- 費用は無料です。
- 保護者(両親、親権のある人)以外の人(祖父母等)が同伴する場合、委任状が必要となります。
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