第8回米原市まちづくり基本条例をつくる会(その7)

更新日:2017年11月30日

意見交換(その6)

市民

 自治の基本、自治の確立は、分かりやすく言えば地域に昔から続いている組織がある。大字があってその中に組がある。組のはがきが大字に行ってやがて大字の区長に行く。区長さんは区長会というものがある。その区長会は行政と話し合いの場を持つ。たいてい見ていますと今度、町としてこういうことになります、ご協力よろしく、ごみの分別をお願いしますなどのさまざまな話をして、立ち上がっている。小さなものもあれば大きなものもある。それまでは行政の補助がないと補助があって成り立ってきたものもある。地域のお祭り行事を行政がどう関わっていくのかというのが、分かりやすく言えば自治の基本だと思う。

 やり方は、やはり区長会が行政に対してきちっと話をする、協議をする。そこで行政と住民との関わり方、公共施設の利用の仕方、区長会と行政の関わり方を見直して基本条例に入れられたらいいと思う。

市民

 今は、区長会と行政のことを言われたが、この地域はまだまだ男性中心の地域である。そういう意味で男女共同参画という言葉にまとめるのがいいか分からないが、男女共同参画社会をもっと推進していく必要がある。それは今の自治と関わって恐らく自治会の区長は未だかつて女性が区長になられたことはないと思う。

 私の字の自慢になるかもしれないが、女性の区長は生まれていませんが、その地盤として評議員があるのですが、評議員に二人の女性を入れている。女性の目から自治会を見る。そういうことが自治の確立の大きな一番初めになるのではないかと思う。

富野教授

 自治の確立についてはいろいろな要素がある。次に協働と市民参加ということで行政にどうやって参加するのか、行政と住民がどれだけ協働するかということで、実は地域づくりと自治のうえで考えると、地域の中でみんながどういう力を持っているのだろうか、うまく地域を取り込むことが大切。特色あるも含めてどういうふうに理解していくかをご意見いただければと思う。どうでしょうか。

市民

 先ほど区長会の話が出ましたが、私は山東地区の区長会の会長をしている。区長会の山東地区は、区長会として行政に要望事項をあげているが、区長さんであって市民でない。自治会の区民であって市民でない。

 そこら辺りがもう少し、この地区の各自治会を代表した人が集まってこの地区をどうしていくかという密着した物の見方が大切。そういう部分で変わってこなかったというのが自治の確立と協働市民参加ということで一番変わってこなければいけなかったと最近感じている。

富野教授

 地域づくりのしくみみたいなものですね。

市民

 今、自治の関係でいろいろ意見が出ましたが、歴史があるということはいいことだと思うが、最近、旧来の自治会、大字で非常に昔からのしきたりで締め付けられると。だから、若い人は家があっても団地へ出るという具合に考えておられる。

 まちづくりを考えるうえでは生活改善などがあげられる。この際、せっかく市になったのだから、大きく改善するところをあげようというような新しい発想がないと、地域交流の関係がマッチしないと思う。新しい部分で生活改善を新しい方向性をめざそうというものを盛り込んでいただいたらどうかと思う。

ワーキンググループ職員

 今ほどありましたが、一つには、ゼネレーションギャップというか、意識のずれがかなり出てきている。それぞれの地域、大字、集落には必ずお寺やお宮さんがある。そこへ例えば家を建てた場合に、半強制的にそれを維持していくための特別寄付金のようなものが義務付けられている。

 終戦直後から非常に今までの経済状態でない時代でも先人はそういうものを大きくもなく、立派に上ってこられた。お寺がつぶれたというのはこの地域では知らない。ですから、大字の自治と自治会内に存在する伝統的なものを守っていくというか、若干扱いは違うのですが、そういう構造の中で生活しているので、そこらへんをこれからどういうように考えていくかということを定義していかないと嫌な者が逃げていくようになってくるので、この辺が将来の地域づくりの大きな影響を及ぼすことを感じる。

 若い人と壮年クラスと老人の方々と融和できるような方向性を出していくべきかなと思っている。

富野教授

 伝統的なルールに対してどういうふうに対処していくのかということである。伝統的なルールの取り扱いとしましょうか。

 ええと、申し訳ありません。少し、休憩を入れたいと思う。

 前文に盛り込むべきじゃないかという項目を出していただいた。じゃあ、中身はどういうことが検討されるのかを、少し具体的にやっていきたいと思う。

 これは大事なことで、今話した中でまちづくりの基本原則につながっていったことがいくつか出ている。

 だから、こういう議論を通じて理念を考えていく。

 前文は前文ですべてを取り込む必要はない。その中で前文としてみんなで共有できる、大体400字前後である。原稿用紙1枚程度。せいぜい600字でしょうね。

 出てきた意見を受けて文章にする。

 それではここで休憩を入れる。

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