第8回米原市まちづくり基本条例をつくる会(その6)
更新日:2017年11月30日
意見交換(その5)
富野教授
地域性あるいは多様性の尊重になるわけですね。もちろん、一つのまちですが、その地域で今までやってきたことを大事にしながら、いろんな生き方やいろんな資源がある。
そういうことを大事にしながら、やっていこうということですね。
市民
この間、基本条例をつくる会で上丹生のまちづくりと近江町でやまんばの取り組みを見た。
私は旧山東町であり、旧山東町もそれぞれの自分達の特色ある字の部落を中心にしたまちづくりに頑張っていると自負している。それぞれ、これからのまちづくりの自治に向かってどういうまちづくりにしたらいいのか、一生懸命やり、参加している。自分達のまちのまちづくりのために、自分達の新しい自治会の部分に何をしていったらいいのかということを徹底的に討論したいということを聞いた。
旧伊吹町で花いっぱいのまちづくりとかすばらしい自然、伊吹ならではのまちづくりをしている。
そういうのを捉えこまなければいけない。そういうものをお互いが交流し合って、そしていい自分達の地域にあったまちづくりを進めていく方向が合併による新しい一つの取り組みとして考えられるものかと思う。
私は今年山東の観光ボランティアガイドの仲間入りをさせていただいた。
旧山東には観光ボランティアの組織がある。そういうものを他の3町にはないときに、これからいかに新しい組織で観光ボランティアを組織していくかということが非常に大切だと思う。
ホタルにしてもそれぞれの地域で取り組んできたことを新市の中でいかに盛り上げていくか、そういう意味では課題がいっぱいあると思っている。
富野教授
提案していただいた方は、新しい取り組みはどういうことを考えておられますか。
市民
4つのまちが集まると、これまで4つのまちが同じ地域にあっても違いがいろいろある。
例えば、新しい米原市が何を重点にやるのか、どうも米原町は、米原駅を周辺とした再開発を大きな柱にしている。
伊吹町はどうやらセメント工場の跡をどうするか大きなテーマだし、そういうことは住民はいろいろ知ってはいるけれど、これをどうするのかはなかなか新しい市で見えてこない。
動き出したものがどこまで話が進んでいて予算がどうなっているのかが見えてこない。
4つのまちがばらばらになっているうえで、行政と住民の関わり方、住民同士の関わり方、これをどうするんだということが、基本条例の基本だと思っている。
それで新しい取り組みは、これからテーマをいろいろと考える段階になると思うが、この4つのまちが協定していくうえで、行政と住民との間の情報の共有、内で一言で情報の共有というものでも、基本条例に徹底的な情報公開をするんだという条文を掲げてもそれだけでは恐らく続かないだろうと思う。
情報の共有というものが新しい市の核にならなければいけない。
そのために、どういうしくみをつくるか、それを議論したい。
情報の公開といっても秘密にしておかないといけない公文書もあるでしょうが、そういうことではなくて日常的な情報の共有をどうするかを基本条例に盛り込むところまでやれないかと思う。
情報の共有をどういうしくみでやるのかは、またそれぞれのテーマごとの議論になったときに申し上げたいと思う。
富野教授
新しいまちをつくるのに皆で協力して、新しいまちと合併するためには情報の共有が大切である。
みんなが情報を受けられて情報によって地域づくりを行い、議論したりする。そのことによって、行政と情報を共有して、地域でお互いに協力し合って地域をどういうふうにしくみをつくるかが大事である。
そういう意味でよろしいですね。
意識の方はどうでしょうか。特に具体的に何かありますか。
それでは、自治の確立についてはいかがでしょうか。
市民
自治の確立というか実現がとても大事だと思ったのは、今、彦根、ニセコのものを見せてもらってニセコが自治ということに対してすごく話し合っていて、情報の共有、コミュニティ、地域がしっかりと話し合って支えているという感じをもった。
先ほど、地域振興のところで自治会ということが出ていましたけれど、自治会を超えて新しくNPO、ボランティア組織それぞれのつながりも大事ですし、そして自治のために今まで特に農村地域では結構男性の方にお任せしていた風潮があったと思うが、一人ひとりがしっかりとした情報を仕入れてどう考えるのか、そして自分達の中に存在感をおさめること自体が、ニセコが3つの中で自分達がやるぞと一番感じられた。
そういうところが感じられる部分が前文にあるといいと感じた。
富野教授
一人ひとりが自覚をもつしくみをつくるということですね。
地域の自治体だけではなく、いろんな住民のまとまり、一人ひとりの行動、団体、組織、それから情報ということですね。後は、どうでしょうか。
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