第8回米原市まちづくり基本条例をつくる会(その2)

更新日:2017年11月30日

協議

アドバイザー:龍谷大学法学部教授 富野暉一郎氏

富野教授から

 今日は、前回お話しましたように、基本条例で一番大事な理念とか前文を中心にして一応、大きな方向性を出していきたいと思う。

 そういう方向性を決めたうえで、具体的にはどういう項目で検討していこうかということになるわけだが、今日は、項目までいければよいが、なかなか難しいかもしれない。

 まず、その前に前回欠席された人は、前回グループ分けをしているので新しいグループに入っていただかないといけない。

 1班から6班に振り分けていく。

(前回欠席者のグループ分けを行う。)

 とりあえずこういう方法で班を編成して再度項目のときに編成する。今日の作業について説明する。今日の作業は、いろんな項目を出す前にどういう条例をつくろうか、どういう基本理念をこの条例に盛り込んでいくか、前文であるいは何を書き込むべきか、そのあたりの基本的な方向付けをまずしようということである。

 ですから、今日のテーマは、前文の検討と基本的な理念をやる。

意見交換(その1)

意見を述べるつくる会のメンバーの様子の写真

富野教授

 前文については、お二人からとりあえずこういう考え方でどうだろうというものを出していただいている。

 今日はお一人しか出席されていないが、ご説明いただけますか。

市民

 これはあくまで私案ですのでたたき台として出している。皆さんに読んでもらって意見をいただいていい前文ができればよいと思っている。

富野教授

 前文というのは、この条例全体の背景になる。このまちはこういうふうである。こういうまちだからこれからこういうふうにしていきたい。そういうところを書き込む。

 憲法にも出てくる。

 前文には、ある程度、キーワードがないといけない。つまりこのまちの性格を合わせた基本的なキーワードを意識しながらつくっていただくことになる。

 皆さん、この二つをご覧になってどうでしょうか。

 いくつかキーワードがあると思う。米原市をこういうまちだと考えることがキーワードである。大まかにして自然環境についていくつかのキーワードがある。

 それから社会的環境。交通の要衝であるとか歴史や文化である。

 社会の中で置かれた状況について出していただいた。そういうような自然環境の社会的状態を踏まえて先人達が努力してきたものを守っていく、こういう書き方をしている。

 そして最後にこの条例は一番具体的なことを占めるということで最高規範というものを入れる。合併に基本となるところを入れておられる。

 今日は、これを見ていただいてあまり長くなってはいけないけれど、こういうところを付け加えたい、あるいは足りないところ、自分にとってはこういうところを入れたい、そういうところがあったらまず出していただきたい。

 それについてすぐには無理でしょうから、5分ほど読んでいただきたい。これは班ごとの意見でなくてそれぞれの皆さんのご意見ということで手を挙げて出していただきたいと思う。

 前文については大変重要なところなので起草委員会をつくって最終的に皆さんの意見をいただいたうえでつくることになる。

 ですから、ここでは必要な事項を出していただきたい。

市民

 手書きの3行目ですが、自然豊かな歴史的なまちなみも有する恵まれたまちですとあるが、これは柏原、醒井あたりのことだが、これ以外にももっとこの文章の中に入れた方がいいのではないかという思いがする。

 それを検討していただけたらと思う。

市民

 前文は、この基本条例を制定するきっかけといいますか平成の市町村合併を入れる。

琵琶湖から伊吹山麓までつながる一つの市ができた。今までは実際ばらばらだったのが一つのまちになった。

 そうするとこれから市民はこのまちが持っていた自然と歴史をみんなで共有する。

 そのために、新しい取り組みを自分達で考えていこうよ、そういうバックボーン、合併したのだから、新しい市をつくりだしていこうとするところがほしい。

富野教授

 自治基本条例をつくる際に、新しいまちをつくる合併の経過はぜひ必要だと思う。

市民

 前文の中に自治の確立を表記していった方がいいと思う。

職員

 日本国憲法を見ていますと、内容の中に国会における代表者を通じて行動するだとか、国民の厳粛な信託によるものがあるので、行政手続きの保障と市民参加の保障を入れていってはどうかと思う。

 もう一つ思ったのは、やはり最高法規ですので、米原市のみならず、地方分権社会のトップランナーとしての位置付けを図っていくということで、全体へ訴えていくことが大切かと思う。

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