第4回米原市まちづくり基本条例をつくる会(その2)
更新日:2017年11月30日
(2)ワークショップ
アドバイザー:龍谷大学法学部教授 富野暉一郎氏
“まちの探検隊”開催後の富野教授のアドバイス(要旨)
皆さん、ご苦労様でした。皆さんもいろんな所をご覧になってどうお感じになったかをこれからまとめていくわけですが、私は何点か考えたところがある。
一つはやはり広いなということである。
合併をして随分と米原という市の概念が広がったこと、空間的にも広くなったし内容的にもいろんな要素がこの市の中に入ってきたなと、ですからかなり立体的な地位になったのだろうとそんな感じがした。
今までのまちづくりと違って空間的な広がりと同時にいろんなものが重なっているという立体的な構造をどういうふうにこれからのまちづくりに活かしていくのかと、とりわけ自治基本条例にそういう性格をどういうふうに反映できるのかと私なりにも考えなければいけないと感じた。
それから、今回は歴史と環境という感じで回っていたが、私は、環境は環境で独立しているのではないという思いがあった。
特に地蔵川や湧水のところなどがそうですが、守ってきた、だから、あるのだと、あるいは今の活動がそれをいい状態に守っているし、多くの人々の関心を引くようになってきたという感じがある。
ですから、環境は環境で独立しているのではないこの地域のあり方を皆さんの努力や、地域の一人として汗をかいて守ってよくしてきたなど、そういう一つの関わりあいのある環境だと思う。
まちの発展と同時に、人との関わり、私たちがどれぐらい守ってきたものをどういうふうに守りきり、なおかつ活かしていくのかという、そういう際どさというのは内面ではあると感じた。
いずれにしろ、今日市内を回って広くなって、構造が立体的になったということは何を意味しているのかということで、新しいまちの発信の仕方が出てくるのではないかと感じている。
一つひとつ交えたときにはかなり限度があるし、全体の組み合わせが限られてくる。
しかし、当然古くなっていろんな資源が我々の周りにあり、それをいかに組み合わせて豊かなものとして発信できるのかというところがもう一つの大きなポイントである。
もちろん、これはまちづくりそのものの問題であるので、自治基本条例に直接すべて反映することはなく、もう少し基本的なところである。
ですから、そういうことを踏まえつつ、これからの自治基本条例の課題のめざし方、取りまとめの仕方を考えていくのがいいと思う。
それで今日の作業なのですが、自分の気がついたこと、新しいことを、これまでのことに付け加えることがあったら、とりあえず書いて模造紙に貼っていただいて、次回同じ紙をつかってまとめたい。今日は発表しません。
今、フレッシュな間に書いていただくのが一つ。それから、それをまとめるのは次回か次々回にして、とにかく回ったときのフレッシュな感覚を書いていただくとする。
その後に取りまとめをしてこのまちを見た後を含めて課題の整理をやりたい。そこまでは今までのグループの作業である。
それから後は、グループの再編成をやりたいと思う。どういうふうに変えるかというと、大きくくくった課題をいくつかつくってその中で課題ごとのワーキンググループをつくりたいと思っている。
次回・次々回くらいまででこのワーキンググループでの作業はひとくくりをつけたいと思っている。
そういうつもりで、今日の作業は簡略に15分くらいで自分のもっている意見、あるいはみんなで話し合っていただいてこういうことがあったんだねと話していただいてもいい。
少し難しければ、回っていただいての感想でも結構で、課題でなくてもよい。
こんなことがあったのか、これはすごくよかったという感想で構わない。
(その後、6班のグループに分かれて作業を行う。)
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