「まいばら協働事業提案制度」平成29年度募集(平成30年度実施)の採択事業

更新日:2018年04月06日

平成29年度提案事業募集概要

平成30年度に実施する協働事業を募集したところ(募集期間:平成29年6月1日から7月21日まで)、13事業の提案がありました。

  • 自由提案型:7事業(うち、継続事業が4事業)
  • 行政テーマ設置型:4事業(うち、継続事業が2事業)

自由提案型とは

地域課題の解決に向け、自由なテーマで団体等から提案する市との協働事業

行政テーマ設置型とは

市が市民と協働で実施しようとする事業や、これまでが行ってきた実施方法などに課題があるとしている事業をあらかじめテーマ設定し、団体等から提案を求める協働事業

今年度募集した行政テーマ

番号 テーマ 内容 担当課

1

米原駅西口駅前広場の活用推進

米原市の玄関である米原駅西口前円形広場が単なる通過点ではなく、とどまり、憩う場所となるよう有効活用し、にぎわいと交流の創出を図る。

建設課

2

インバウンド向け文化・伝統芸能発信

地域文化や伝統芸能のインバウンド対応力を強化し、外国人観光客等を取り込みながら地域文化や伝統芸能の活性化を図る。

政策推進課

3

ホストタウンに向けたおもてなし事業 市では、2020年の東京オリパラ大会開催に向けてホッケーの強豪国であるニュージーランド国を相手国とした「ホストタウン」としてホッケーを軸とした各種取組を実施しており、ニュージーランド国をおもてなしするための気運醸成、環境づくりなどに取り組む。 政策推進課

公開プレゼンテーション

提案のあった13事業についてそれぞれ担当課を決定し、提案団体と担当課がさらに事業内容を検討し、公開プレゼンテーションに向けた資料を完成させます。

今年度の公開プレゼンテーションは、平成29年10月2日(月曜日)に米原市役所米原げんきステーションで開催しました。新規事業は事業説明10分、審査委員からの質疑応答15分、継続事業は事業説明10分、審査委員からの質疑応答10分であり、それぞれの持ち時間を使ってプレゼンテーションが行われました。

審査

公開プレゼンテーション終了後、審査委員会による厳正な審査協議が行われました。

まいばら協働事業提案制度審査委員会委員
役職等 氏名 所属等
委員長 大石 尚子(おおいし なおこ) 龍谷大学政策学部准教授
米原市自治基本条例推進委員会副会長
副委員長 山田 裕子(やまだ ゆうこ) 大阪NPOセンター副代表理事
委員 清水 清市(しみず せいいち) 一般社団法人 大野木長寿村まちづくり会
委員 垣見 映子(かきみ えいこ) 米原市行財政改革市民会議
委員 吉田 裕明(よしだ ひろあき) 市職員
委員 坂 仁美(さか ひとみ) 市職員

採択事業

米原市域の民泊コンシェルジュのしくみづくり(新規・自由提案型)

事業団体

まいばら民泊ネットワーク

事業概要

米原市の自然・文化・農林水産業などを体感したい観光客のニーズと民泊の受入れや各種体験プログラムを提供したい市民のニーズをつなぐため、コンシェルジュ機能を実現し、地域活性化と市の魅力アップを図ります。

担当課

商工観光課

審査委員会講評

米原市の現状をしっかりとリサーチし、どういうコンテンツがあるのか把握した上で、コンシェルジュ機能の実現に向けて重要となる担い手確保と人材育成に取り組まれたい。また、自走化のためにどのようにして収益を確保するのかも検討されたい。
教育旅行からインバウンドまですべてを受け入れようと思うところに不安がある。このため、市としての観光ビジョンを持ち、観光事業としてどうしていくのか、担当課と目標をしっかりと共有されたい。
また、教育旅行と民泊は異なるため、ホテル業のノウハウがある方を加えるなど、サービスの質を意識されたい。

ゆっくりマルシェ(継続3年目・自由提案型)

提案団体

YUKKURI米原

事業概要

『ゆっくり』をテーマにマルシェを定期開催することで、市民の交流を育み、お互いの心や活力がつながり、発展する場として定着させます。また、米原らしいスローで持続可能なライフスタイルを提案し、ブランド発信することで、米原市のスローシティ認証を模索していきます。

担当課

環境保全課

審査委員会講評

マルシェが定期開催され市民の理解も進んできたが、出展者が固定化していないか。例えば高齢者がそこにきてゆっくり楽しむことができるなどスローライフの根底にある「暮らしを楽しむ」が伝わるなど、気軽に訪れることができる雰囲気づくりを行い、これまで以上の市民の巻き込みを図ってほしい。アンケートを行い、参加者からの意見を参考にしてはどうか。
市においては、スローシティをどのように推進していくのか市の姿勢を示されたい。

里山の持続可能な地域経営プロジェクト(継続2年目・H28行政テーマ設置型)

提案団体

東草野まちづくり懇話会

事業概要

管理がされていない里山が獣害により荒廃していく状況を打開するため、集落で山を管理する集落営林制度の構築や循環のしくみなど持続可能な6次産業づくりを行うとともに、雑木林の継続的維持管理に対する行政の在り方を提案します。

担当課

林務課

審査委員会講評

みらいつくり隊員も加わり運営体制が強化される見込みとのことだが、実施項目が多いこともあり、運営体制に不安がある。地域住民の協力を得て着実に事業を実施されたい。また、事業について数値目標を立てて成果を評価できるようにされたい。
市においては、モデル事業として積極的にPRするとともに、コーディネート役として機能されたい。
 

米原駅西口円形広場「りのべ」ぷろじぇくと(新規・H29行政テーマ設置型)

提案団体

MatteMatteまいばら委員会

事業概要

米原駅西口円形広場が単なる通路ではなく、にぎわいと交流を創出するための空間となるよう、市民の皆さんが求める機能や必要な機能を手づくりで作り上げるリノベーションを行います。また、米原駅西口円形広場の利用手引書を作成するなど持続可能な活用方法を提案します。

担当課

建設課

審査委員会講評

思い入れのあるベンチができるのもいいと思うが、ベンチを作ることありきで話を進めるのは利用する側の視点が少し足りないのではないか。他市で実施された例でも結局メンテナンスに追われているところがある。広場の強みである集めなくても人が来る状況を作るためにも、現在の利用状況を調査し、どういう利用者やニーズがあるのか調査するところから始めてはどうか。また、何かを作るのであれば、それまでの過程を長めにとり、市民感覚を取り込みながら進め、企画やデザインには子どもや学生の意見を取り入れられたい。なお、利用者の安全性や防犯にも十分配慮されたい。

ビワマス普及保全事業(新規・自由提案型)

提案団体

ビワマス倶楽部

事業概要

琵琶湖固有種の『ビワマス』の認知度を高め、ビワマスを通じた環境保全への意識向上を図り、米原市のイメージ向上につなげるため、ビワマスの遡上やふ化状況の調査、生育環境の保全、イベント出店によるビワマスPRなどを行います。

担当課

環境保全課

審査委員会講評

これまでから市との協働事業として実施されてきており、あらためて本制度を活用しなくても推進することは可能であると考えるが、ビワマスによるまちづくりを協働事業として実施することには意義がある。市との役割分担、協働のあり方を検討し、1年で自走化できるよう取り組み、本制度の活用は1年を限度として認める。

My本箱プロジェクト(継続2年目・H28行政テーマ設置型)

提案団体

ルッチまちづくりネット

事業概要

市民と市職員の協働に対する理解を深め、協働による市民主体のまちづくりを推進し、市民と行政の対等な立場でのまちの課題の解決に向けて、My本箱プロジェクトの実施と米原まちづくろい会議、まちづくろい人材の森集会を開催し、まちづくりに関わる意志を持つ人材の掘り起こし、まちをつくろう人をつなぎ合わせます。

担当課

みらい創生課

審査委員会講評

「まちづくろい」を事業の趣旨とし、コーディネートとマッチング、人材の掘り起こしに主眼を置いて取り組まれたい。また、My本棚プロジェクトでは、今までまちづくりにかかわっていない人もオーナーになってもらうよう取り組まれたい。報告会では、My本箱プロジェクトによる本棚の設置数だけでなく、人材の巻き込み力や波及効果についても報告されたい。

ワクワクおはなしライフ(新規・自由提案型)

事業団体

おはなしボランティアと芸術の会

事業概要

“おはなし”や絵本を通じて、いきがいづくりや社会参加を推進するとともに図書館の利用を促進するため、既存のおはなしボランティアの皆さんとのネットワーク強化を図るとともに、おはなし講習会を通じてボランティア育成を図るなど、「おはなし」の普及に取り組みます。

担当課

山東・近江図書館

審査委員会講評

 地域創造支援事業と異なり、協働事業では図書館と協働して課題解決に取り組む必要があるため、地域創造支援事業の延長とならないように留意されたい。また、既に図書館で把握されているグループもあることから、早期にネットワークづくりを進め、事業のあり方やおはなしボランティアを育成した後の具体的な活用の仕組みも検討されたい。

農家×料理人の米原レストラン(継続2年目・自由提案型)

事業団体

米原レストラン プロジェクト

事業概要

米原の農家や農産物にスポットをあてて頑張る農家の食材を米原の料理人が料理する『米原レストラン』を開催し、米原ファンの獲得による新規就農者の確保を図るとともに、農家と料理人のマッチングによる販路確保を図ります。

担当課

農政課

審査委員会講評

年4回のペースでは、丁寧にやっても広がりにくいため、料理人が参加者として来たくなるようなしかけなど戦略が必要ではないか。また、回数の増加についても検討してはどうか。
農家と料理人のマッチングの部分でもいろいろな人を巻き込む工夫をし、事業の効果を高められたい。

ITを活用したみんなで支える<地域福祉>のコミュニティづくり(継続2年目・自由提案型)

事業団体

河内区福祉委員会

事業概要

より科学的で効果的な高齢者支援の実現を推進し、地域福祉基盤を備えたまちづくりを推進するため、河内区においてIT(i-WCs)を用いた見守り支援や『お茶の間創造支援事業』での生産活動に取り組み、お茶の間創造事業の充実による参加者の増加、支え手の育成を図ります。

担当課

くらし支援課

審査委員会講評

 ITと人海戦術の両方が動いているのが非常に良い。継続的な実施のためには、ITシステムよりもフォローする人や人をつなぐしくみが重要になるため、引き続き人材育成と担い手の確保やしくみづくりに取り組まれたい。また、モデル事業として福祉委員への報酬、システムの費用の負担をどうしていくのかや他の自治会にも広げるにはどうしていけば良いかについても検討されたい。

地場産材を使った木箱型生ごみ処理器普及事業(継続2年目・自由提案型)

事業団体

木の駅いぶき実行委員会

事業概要

家庭ごみを削減し、環境負荷を軽減するため、地場産材を使った木箱型生ごみ処理器を製作し、販売するとともに、ワークショップを通じて木箱型生ごみ処理器の普及と有益性をアピールし、環境保全への市民意識の向上を図ります。

担当課

環境保全課

審査委員会講評

事業への熱意は伝わるが、さらなる事業の推進、PRのためにも運営体制の強化を図られたい。また、自走化のためにも販売価格を適正に設定されたい。
市においては、必要な例規整備など主体的な姿勢を見せるとともに、助成事業などの事業をどのように進めるのか整理されたい。

上丹生工芸体験事業(新規・H29行政テーマ設置型)

事業団体

ものづくり普及推進会

事業概要

外国人観光客を対象とした体験観光を促進するため、市内の工芸職人に呼びかけ、地域で営まれている伝統工芸の体験メニュー化や案内マップの製作に取り組みます。ホームページやSNSで発信し、国内外へPRすることで体験観光によるインバウンド誘客を目指します。

担当課

政策推進課

審査委員会の講評

熱意は伝わるが地域でのコンセンサスが得られていない。まずは1年かけて職人同志のネットワークを作ってもらうことが必要ではないか。予算もネットワークづくりに必要な費用のみに限定すべきではないか。また、農泊など体験事業を活かした他の部門との連携についても模索されたい。

採択に付された条件

実施地域におけるコンセンサスの形成が不十分なため、条件付採択とし、1年目はネットワークづくりに重点的に取り組むこと。

採択された事業の今後の予定

今後は審査委員からの講評や意見を参考にし、提案団体と事業担当者が事業の実施に向けてさらに協議を行い、事業計画を完成させます。また、市の負担する経費については平成30年度予算として議会で可決されれば、平成30年4月から事業協定を締結し、団体と市が協力しながら事業を実施することになります。

この記事に関するお問合せ先

本庁舎 市民部 地域振興課

電話:0749-53-5111
ファックス:0749-53-5138

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