柏原宿萬留帳調査報告書の刊行について

更新日:2024年01月23日

柏原宿萬留帳調査報告書について

このたび、『柏原宿萬留帳調査報告書 近江国中山道柏原宿三〇〇年の蓄積』を刊行しましたのでお知らせいたします。
本報告書は、中山道60番目の宿場である柏原宿(現、滋賀県米原市柏原)の、万治3年(1660年)から昭和30年(1955年)に至る柏原地域のさまざまな出来事の記録です。「萬留帳(よろずとめちょう)」66冊のほか、「宿明細帳」2冊、「庄屋記録」1冊の合計69冊を数えます。
「萬留帳」の舞台となる柏原宿は、近江国と美濃国の国境に位置し、古くから交通の要衝の地として栄えてきた宿場町でした。長期にわたって宿場と地域の記録がまとまって残されており、全国的に見ても江戸時代における交通や宿場の歴史を解明することのできる極めて稀有な資料です。
教育委員会では、貴重な地域資料の全体を明らかにすることを目的として、資料を所有する柏原自治会、および資料の寄託を受けている滋賀大学経済学部附属史料館の協力のもと、「萬留帳」など全69冊の翻刻調査を行い、報告書全9冊として刊行を行いました。

柏原宿萬留帳調査報告書一覧

柏原宿萬留帳調査報告書一覧
報告書番号 収録している年代 収録している資料
第1冊 万治3年(1660年)から正徳5年(1715年)
享保8年(1723年)
享保9年(1724年)
享保14年(1729年)から寛延2年(1749年)
「萬留帳」、「近江国坂田郡柏原宿銘細帳」など計10冊分
第2冊 寛延2年(1749年)から明和6年(1769年) 「萬留帳」計8冊分
第3冊 明和6年(1769年)から寛政9年(1797年) 「萬留帳」計9冊分
第4冊 寛政9年(1797年)から文化10年(1813年) 「萬留帳」、「庄屋定日寄合諸事記録」など計8冊分
第5冊 文化11年(1814年)から天保10年(1839年) 「萬留帳」計8冊分
第6冊 天保10年(1839年)から安政2年(1855年) 「萬留帳」計7冊分
第7冊 安政2年(1855年)から明治2年(1869年) 「萬留帳」計6冊分
第8冊 明治2年(1869年)から明治12年(1879年) 「萬留帳」計7冊分
第9冊 明治12年(1879年)から明治18年(1885年)
明治39年(1906年)から昭和30年(1955年)
「萬留帳」計6冊分

 

柏原宿萬留帳調査報告書の頒布について

『柏原宿萬留帳調査報告書』の価格は各冊とも1冊2,000円(税込み)です。生涯学習課、柏原宿歴史館、伊吹山文化資料館にて頒布しております。
また、郵送を希望される場合は、別途送料が必要となります。あわせて、必要な冊数、氏名、送付先を生涯学習課までメールにてお知らせください。

この記事に関するお問合せ先

本庁舎 教育委員会事務局(教育部) 生涯学習課(文化財保存活用担当)

電話:0749-53-5154
ファックス:0749-53-5129

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