第13回米原市芸術展覧会写真部門の講評
更新日:2018年11月29日
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受賞者一覧(写真部門)
賞 | 作品名 | 受賞者 |
---|---|---|
市展賞 | 波模様 | 宮崎 真一 |
教育長賞 | 恐竜現われる | 福原 良一 |
市議会議長賞 | 育む | 巨椋 元雄 |
朝日新聞社賞 | 新緑の頃 | 大前 岳雄 |
米原観光協会長賞 | 神輿還御 | 福原 茂 |
佳作 | 火炎の舞 | 田川 輝子 |
佳作 | 蓮池 | 田中 直夫 |
佳作 | 春うらら | 七里 藤吾 |
佳作 | 細い長い道 | 小倉 富士夫 |
佳作 | 月明の鏡池 | 武田 繁康 |
佳作 | 神秘 | 岸田 峯子 |
佳作 | 一心不乱 | 山本 紀夫 |
佳作 | 新緑の滝 | 村居 幸路 |
佳作 | 頼りになる船頭さん | 中村 久和 |
佳作 | 春の舞 | 横田 正雄 |
総評
年々良くなっている感じで、楽しい審査会でした。写った写真でなく作者の気概が伝わるインパクトのある、撮った写真が増えてきたことは大変うれしいことです。もう少し暗くしたら…とか、この場所では縦位置で撮った方が良いかも…とか、惜しい作品も数多くありました。
自家製プリントの中には彩度を上げすぎたものが多く有りました。毎回言っていることですが、彩度の上げすぎは綺麗を超えてケバイ!厚化粧のような飾り過ぎの感じを受けますし、シャープネスのかけ過ぎも同じです。自然にナチュラルに行きましょう。
市展賞
作品名:波模様
作者名:宮崎 真一
夕陽までにはまだ随分時間があり日が高い時間帯での撮影で、この時間帯ではカメラマンも少なく、独り占めの感じでしょうか?よくこの時間帯にこの場に居たものです。
きれいなさざ波に強い斜光が当たり、波紋を浮かび上がらせています。広角レンズでその波紋をより一層強調し、沖の橋杭岩を小さくしたのも主役をはっきりさせています。波紋も臨場感も狙い通りに成功しています。
教育長賞
作品名:恐竜現われる
作者名:福原 良一
この作品を見た瞬間に龍をイメージしてしまいました。強風で倒れてしまった倒木でしょうか?左は桜の木のように思いますが、桜並木の1本だったのでしょうか。画面に見える物すべてをシルエットにしたことで、いろいろなイメージを抱かせてくれるインパクトのある作品です。撮影のポジションもカメラの向きも申し分ない秀作です。
市議会議長賞
作品名:育む
作者名:巨椋 元雄
鴨の親子のほほえましいチャンスを見事に捕らえました。小鳥のせわしなく動く様子まで見えています。真上からの撮影で水中での足の形が見える写真はそうそう見られるものではありません。両足が外へ広がっているとは知りませんでした。親子とも同じ様に広がっているので、この形が普通なのでしょう。学術的にも貴重な写真のような気がしてきました。
朝日新聞社賞
作品名:新緑の頃
作者名:大前 岳雄
強烈な陽の照りつける庭先の緑を背景に、女性が立て膝気味にこちらを向いて座っているのですが、見た瞬間にドキッとする写真です。よく見ると服は着ているようでホッとしました。影絵にしたことで強烈なインパクトの有る写真となり、女性の口から発する言葉に耳を傾けたくなります。よく磨かれた縁側の緑の映り込みも引き立て役に一役です。
米原観光協会長賞
作品名:神輿還御
作者名:福原 茂
夕闇の中を行く御神輿をスローシャッターで躍動感をだし、担ぎ手の表情はストロボで止める!とテクニックを駆使しての撮影です。御神輿の動きはブレすぎたり止まってしまったりで、何枚も撮影した中のベストワンショットなのでしょう。すべてがベストタイミングで引き込まれそうな臨場感のある写真です。次のショットを見たくなります。
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