第13回米原市芸術展覧会書部門の講評
更新日:2018年10月06日
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受賞者一覧(書部門)
賞 | 作品名 | 受賞者 |
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市展賞 | 明の詩 | 田中 叡峰 |
教育長賞 | 長塚節のうた | 若林 正恵 |
市議会議長賞 | 租詠詩 | 目片 丹楓 |
中日新聞社賞 | 飲中八仙歌 | 北川 依子 |
米原市商工会長賞 | 姚丞の詩 | 山川 順園 |
佳作 | 李白詩 | 森 幸子 |
佳作 | 良寛詩 | 大澤 美津子 |
佳作 | 無事是吉祥 | 橋本 美代子 |
佳作 | 古今和歌集仮名序文 | 細溝 恵 |
佳作 | 対句禅語 | 谷村 治子 |
佳作 | 舟次鐔津 | 長谷川 桂園 |
佳作 | 百人一首 | 川端 昭子 |
総評
今回から作品の大きさが縦八尺までとなり、出品作品が増加したことは喜ばしいことです。しかし、出品数が増加したために、選外を出さざるを得なくなったことが残念です。作品内容が多様となり、審査に苦慮いたしました。ただ美しく奇麗に整っているだけでなく、作品作りの意図や古典の香りのする作品を選ばせていただきました。半折作品出品の方は、次年度更に大きな作品に挑戦されることを期待しています。
市展賞
作品名:明の詩
作者名:田中 叡峰
強弱の筆致をうまく取り入れ、文字群の変化を縦への流れにつなぎ、右行の動きに工夫が見られる。文字の大小で隣行との呼応を生み出し、充実感溢れる秀作である。
教育長賞
作品名:長塚節のうた
作者名:若林 正恵
古筆の動きを大切にしながら、四行を上手に纏め上げている。潤から渇への自然な変化、渇筆での毛筆の活躍が素晴しく、静中動を表現した作品です
市議会議長賞
作品名:租詠詩
作者名:目片 丹楓
王鐸の連綿草を取入れた作。文字の大小の変化を自然に取り入れ、縦への流れを意識した明快な作。余白の変化が美しい。
中日新聞社賞
作品名:飲中八仙歌
作者名:北川 依子
力強い筆致と息の長い線が紙面を圧倒しています。2から3文字の文字群を線合わせ作者の心の動きを感じさせる表現となっています。作品構成にも秀れた作品です。
米原市商工会長賞
作品名:姚丞の詩
作者名:山川 順園
横画の長短を巧みに取り入れ、リズミカルな運筆で一気に書きあげています。筆の変化や大小の変化もあり各文字を丁寧に仕上げた佳作です。
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