第12回米原市芸術展覧会彫刻・工芸部門の講評
更新日:2018年06月22日
受賞者一覧(彫刻・工芸部門)
賞 | 作品名 | 受賞者 |
---|---|---|
市展賞 | 春を見つけた嬉しさ(手描き友禅) | 高木 哲子 |
教育長賞 | 蝶々 | 金 殷淑 |
市議会議長賞 | 絆 | 嶌田 敏幸 |
京都新聞賞 | 白遊 | 山崎 美恵子 |
BBCびわ湖放送賞 | 朝 | 田中 保美 |
佳作 | 北国街道の道祖神 | 大橋 正彦 |
佳作 | ダイヤモンド | 上野 百合子 |
総評
今年も米原市芸術展の審査をさせていただきました。工芸作品が中心の出品となり、彫刻作品が少なくなったことは残念ですが、新しいジャンルの作品や新しいテーマにチャレンジされている作品に出会えて大変嬉しく思っています。
生活の中で新しい発見や感動が作品作りになったり、自分の思っていることや考えていることが形になったりするようなものづくり、作品づくりになれば楽しいと思います。
市展賞
作品名:春を見つけた嬉しさ(手描き友禅)
作者名:高木 哲子
春を待ちわび咲いたシャガの花の一本一本の表情が見るものに伝わってくるほど丁寧に観察されて大変好感が持てます。きもののデザインとして全体のイメージ、花の配置、配色等 さまざまな技法で描きこまれた秀作です。
教育長賞
作品名:蝶々
作者名:金 殷淑
人間の自由な空想や思いを、人体ではなく人形という架空な形のものに託し、とことん手作りにこだわって作品作りをされた労作です。今後の活躍を期待したいと思います。
市議会議長賞
作品名:絆
作者名:嶌田 敏幸
母と子でしょうか。母の腰のあたりから出ている子どもの手がとても印象的に語りかけてくれます。作品を通じて何を伝えようとされているのか作者の思いがよく表現されている優作です。また素材の生かし方も大変工夫されていました。
京都新聞賞
作品名:白遊
作者名:山崎 美恵子
何か大切なものを入れるものでしょうか。一つ一つ丁寧な細工がされ、大変根気のいる作業がされています。生活空間の中で、きっとアートな存在感をかもし出すことでしょう。
BBCびわ湖放送賞
作品名:朝
作者名:田中 保美
作品づくりは、やはり感動することが出発点になりますが、それをどのような手法で、どう表現するかだと思います。この作品は「ハスの花が開く所を見に行ったら先客が・・・」という日常を、作者の感性で切り取り作品としたもので好感がもてました。
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