第17回米原市芸術展覧会 結果

更新日:2022年05月20日

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絵画部門

入賞者(敬称略)
作品名 受賞者
市展賞 ラスト、ファンタジー、アラート 川合 時廣
教育長賞 観音寺 三成の池 岡嶋 康子
市議会議長賞 道具棚 肥後 訓次
BBCびわ湖放送賞 徳源院の道誉ざくら 小林 希代子
米原ライオンズクラブ賞 古木と石 ~托す~ 村中 弘治
佳作 陽春 吉井 悟
佳作 風に乗って 大塚 和子
佳作 小林 知恵子
佳作 水門のある風景 杉本 洋二
佳作 早朝散策 杉本 幹夫
佳作 船着き場 本田 充

総評

米原の芸術の祭典第17回米原市展がはじまりました。高校生から大先輩の作品まで幅広い作家から搬入された作品は、時代を反映されたもの、歴史の中から創作されたもの、またじっくりと静物や風景を観察されたものetc。中にネコが画面からとび出てきたものもあり、驚かされます。多くの作品から厳正な審査の結果選出された作品は高い水準を示すものであります。美しい山有り、湖が有るここ米原から本年の展覧会をご覧ください。
(大塚審査員)

市展賞

市展賞
今日の世界で起こっている負の現状をテーマに、破壊された機械などのガラクタで画面を構成した現代社会に訴えかける作品となっている。中央には人間のように感じられる造形物が立っていて、首には聴診器が掛けられており、胸には安全及び衛生の象徴として用いられる十字のマークが描かれているのが意味深である。また、上部に座っている人がたった一人いるのは作者自身なのではないだろうか。あらゆるものが画面にたくさん詰め込まれているが、構図や色彩にまとまりがあったり奥行きや絵画空間も作られているところから、絵づくりのセンスを感じる。
(蛭田審査員)

教育長賞

教育長賞
一見ファンタジックな画面ですが、題名を伺って石田三成の故事に由来するものだろうと推察致します。湖北にとって石田三成はいつまでも敬愛される存在なのでしょうか。悲運の武将を弔う御気持ちを蝶にたくして御自分の想いを伝えたい、形にしたい、それは充分に成功しているのではないでしょうか。その観音寺にあるという池を訪れてみたくなります。
(池田審査員)

市議会議長賞

市議会議長賞
画面構成を考えられた上で、各種道具類のそれぞれの個性(多分身近に普段使われている愛着のある道具達)を見極めた上で、統一された色彩で上手くまとめられているのはベテランの技かと思います。ともすれば、バラバラに主張しそうなモチーフをそれこそ棚にまとめられ、尚かつ道具に対するいつくしみを感じさす想いが伝わってきます。
(池田審査員)

彫刻・工芸部門

入賞者(敬称略)
作品名 受賞者
市展賞 祈り 田中 保美
教育長賞 唐木造大皿「水面」 鈴村 博司
市議会議長賞 弘法大師 中川 一恵
中日新聞社賞 蓮 ~紅華~ 小堀 千雅子
佳作 蒼空 山崎 美恵子
佳作 白虎 氏原 龍彦

総評

コロナの流行が未だ収まらず、ロシアがウクライナ侵攻と大変な世の中で、心の安らぎもなかなか得られないせいか応募作が少なかったのが残念ですが、出品作品はどれも力作ばかりで、毎回熱い空気を感じます。
今のような世の中だからこそ、内側から自分の思い(想い)のたけを創作活動に向けてください。多くの方々が想い・考えを表出できる場になることが、生活や環境、世の中を変えていきます。
(柿本審査員)

市展賞

市展賞
他の人が気がつかないようなアングルから対象物をとらえ、大胆な表現が出来ています。実際のボタンはあまり匂いのする花ではないですが、この作品からは、構図のよさもあって、匂いだす香りが満ちあふれているようです。
(柿本審査員)

教育長賞

教育長賞
巨木のブビンガがあるからこその気持ちがいい大皿になりました。アフリカ生まれの巨木が遠い日本で大皿に育ててもらってこれからすばらしい生活を過ごすことになるでしょう。私は、さぁ何を盛って使おうかと思い巡らしています。
(柿本審査員)

市議会議長賞

市議会議長賞
孟宗竹の固くて裂けやすい細工が難しい材料に取り組んで、細部までていねいに仕上がっています。おそらく制作作業は、祈りに似たものだったと思います。そのおかげで、神々しい弘法大師様に仕上がりました。
(柿本審査員)

書部門

入賞者(敬称略)
作品名 受賞者
市展賞 王漁洋詩 山田 弥生
教育長賞 顧況詩 駒井 高樹
市議会議長賞 梅が枝 西田 寿子
芸術協会会長賞 元永本古今集 大石 涼楓
佳作 漢詩 亀井 (佳芳)よし子
佳作 漢詩 宮崎 海山
佳作 龍鳳 岸本 響心
佳作 龍田川 閑林 和子
佳作 杜甫詩 中川 秀子
佳作 堤 豊宏
佳作 杜甫の詩 森 幸子

総評

コロナ禍3年目を迎えて32点の作品の応募がありました。この情勢下でも沢山の力作と出会えました。17年の歴史を刻む本展は、全国展にも充分評価に値する作品が多く、今後が楽しみである。本展で受賞された方々は、今後も米原市の書の向上や発展に関わり、支援して頂けることを願うものである。また高校生の特選作品も出たことは大変喜ばしく、本展が若い力が書を楽しむチャンスに繋がって欲しい。
(西川審査員)

市展賞

市展賞
コロナ禍3年目を迎える本年、米原市展賞に山田さんの王漁洋の詩を白眉の作に決めた。古典の臨書で積み上げた表現力は繊細にしてやわらかい線を醸し出した大胆な作です。併せて、本格の書を美しく書き上げ、範とする作になった。
(西川審査員)

教育長賞

教育長賞
3行の詩文を強い線で大胆に書き上げた。「断」の山場を中心にして、スッキリとした字座の姿が美しく、魅了される。
(西川審査員)

市議会議長賞

市議会議長賞
6首の歌をすべて違う「散し書き」で変化を出した。息の長い線は「古筆」の錬座の上に培われ、安定した実力が素晴らしい。
(西川審査員)

写真部門

入賞者(敬称略)
作品名 受賞者
市展賞 中村 久和
教育長賞 静寂 岩井 文雄
市議会議長賞 幽玄 岸田 峯子
米原市商工会長賞 お披露目 武藤 知得子
滋賀夕刊新聞社賞 目覚めの朝 細野 直彦
佳作 捕獲 小松 弘子
佳作 紅の中 小竹 隆
佳作 越前夕景 武田 繁康
佳作 望郷 大前 岳雄
佳作 光の射す方へ 藤田 乃生子
佳作 雨上り 内藤 又一郎

総評

風景・人物・鉄道写真等多種多彩な応募作品91点から選抜することになりましたが、選者としては先ず、作者の作品に込められた主張が表現されているかどうか。そのためには、ピントがあるかどうか、構図、色合いを見ます。それらに見合った作品を更に、プリント仕上げがうまくいっているかでランク付けします。今回審査して非常に残念な思いをした作品が数枚ありました。それはピントが甘いため最後まで上位にするかどうか躊躇したのがありましたが、作品づくりを目指すカメラマンとしては、ピントがないものは後からどうにもできないので思っているところに合わせて撮影してください。気に入った撮影場所では季節、時間帯など適した条件を想像して何回もチャレンジしてみてください。きっと思った以上の作品ができるのではないでしょうか。スナップ写真愛好家も素晴らしい出来の写真がありました。何点か佳作に選ばせていただきました。その場にいなければ写せないのでカメラをもって足繫く出かけてください。次回を期待します。
(大戸審査員)

市展賞

市展賞
良い瞬間を的確にとらえて作品に仕上げた力量は見事といえる。良い作品は、撮影者の意図が明確に表現されているかどうかです。その場所にいて瞬時に感じたことを露出、ピント(位置)、構図を決めて撮影して、プリントに仕上げてやっと完成です。その過程で一つでも欠けると感動を呼びません。橋上の女性の目線がおのずと主題の中に誘導してくれています。景観、自然の条件、構図申し分ありません。
(大戸審査員)

教育長賞

教育長賞
杜若が咲き乱れている一塊を水面に投影してシンメトリックに表現している。ここまでは少し写真をしている人には思いつくことですが、白鷺と水蓮の花を上手く取り入れることによって上位にノミネートされました。黄色の花が幸いしました。また、白鷺の位置が遠方を見ている仕草が余韻を与えています。加えて水蓮の花がより効果をあげている。絵画のようで場面が浮かんできます。暗部を真っ暗にすることなく、周りの杜若が少し見えている感が良い。動きがあるのに静寂な良い作品になりました。
(大戸審査員)

市議会議長賞

市議会議長賞
デジタルカメラになってピントやカラーが明瞭に表現されてきた作品が多い中、やわらかい表現の作品を見ると、フイルムカメラで培ったものにとってはホッとする作品です。色合いと靄が出ているため余分なものを消して幽玄な世界を作り出している。何か外国で撮影されたのかと思うような風景が、滋賀県だとお聞きし驚いています。それくらいうまく表現されています。少し残念なのは手前のお城の影は良いのですが、建物にかかっている影が表現力を減退してしまっている。
(大戸審査員)

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