伊吹山レンジャーの活動報告
レンジャーの活動報告(令和7年6月~11月)
自然ふれあい講座「伊吹の薬草を使い倒す」イベント
令和7年9月1日、米原市役所本庁舎にて、メディカルハーブ講座をされているレオンホリスティックケア真理谷彩先生をお招きして薬草に関する講座を行いました。
今回の講座では、5月に行われたI am earthのイベントで里親募集をしたイブキジャコウソウにスポットをあてて日常に薬草をおいしく楽しく取り入れてもらおうと開催したものです。
伊吹山は、古くから薬草の宝庫として知られ修験者が活用したり、平安時代の「延喜式」の中にも近江の薬草が最も多く朝廷に収められていたことが記されています。
(米原市公式ウェブサイト 伊吹山-荒ぶる神の坐す山の歴史-2014教育委員会冊子より引用)
織田信長も伊吹山に薬草園を開かせたと伝えられるなど、その種類の多さや質の良さで人々の暮らしを支えてきました。
中山道を訪れた旅人を癒していたのも、伊吹よもぎ(もぐさ)のお灸でした。
地域の方々は、薬草茶を飲んだりよもぎ餅をこしらえたり民間療法として薬草を活用してきましたが、伊吹の里でも、今はあまり使うことがなくなったと知り、今回、現代風にもっと楽しくおいしく使える方法を伝え、皆さんに興味を持っていただきたいと思いました。
講座では、先生の優しくわかりやすいお話に皆さんメモを取りながら真剣に聞いてくださり、ワークショップでは、和やかな雰囲気の中各々先生に質問などしながらイブキジャコウソウのビネガー、ハニー、チンキを作りました。
また、今回はろう者の方も参加してくださいました。日ごろから手話の勉強も重ねている中で、さまざまな方に参加してほしかったので、とてもうれしかったです。
事後アンケートでも、もっとこのような講座をやってほしいとの意見もありましたので、形は変わっても続けていきたいと思いました。
この講座開催に関して、参加者の皆さんはじめ、先生や講座の開催を告知してくださった皆さま、関係したすべての方に感謝申し上げます。
講座の様子
イブキジャコウソウの里親体験
伊吹山レンジャーとは
米原市では、伊吹山みらいつくり隊が伊吹山レンジャー活動を行っています。
伊吹山みらいつくり隊の活動の中でも、伊吹山の保全と啓発・指導の実践が、伊吹山レンジャーの活動内容です。
伊吹山みらいつくり隊とは
伊吹山みらいつくり隊は、伊吹山を守り、活かす活動を行う地域おこし協力隊です。地域おこし協力隊とは、国(総務省)の制度で、3大都市圏をはじめとする都市地域等から地域に移住し、地域おこし活動に従事いただく制度です。伊吹山みらいつくり隊のミッション
伊吹山を愛する地域住民、自然保護団体の皆さんと共に、伊吹山の自然や文化について、守り、伝え、ファンを増やすこと
レンジャーとは
レンジャーとは「自然保護官」のことで、アメリカ国立公園の「パークレンジャー」にならった制度です。その業務内容は自然公園の利用計画策定や利用指導から美化清掃、環境教育まで多岐にわたります。環境省国立公園のレンジャーやアクティブレンジャーのほか、東京都や山梨県、奥大山など、地方自治体にも制度が広がっています。

伊吹山レンジャーの業務・活動
- 自然保護団体の活動サポート
- 獣害柵の設置、補修
- 登山道の補修
- パトロール、美化活動
- ローカルルールや適切利用の啓発・指導
- 入山協力金の呼びかけなど
- この記事に関するお問合せ先
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山東支所 まち整備部 まち保全課(伊吹山植生復元プロジェクト推進室)
電話番号:0749-53-5175
ファックス:0749-53-5179
メールフォームによるお問合せ





更新日:2025年12月09日