（よくある質問）登山・ローカルルールについて

麓からの登山道の再開時期は未定です。

滋賀県と米原市が設置する「伊吹山南側斜面復旧対策等合同プロジェクトチーム」会議において、2025年(令和7年)の春の再開を目指して登山道復旧工事を行う方針を示されましたが、実際の復旧状況と土地所有者等関係者と協議により判断されることとなります。

入山再開が決定されましたら、本ウェブサイトでも周知いたします。

伊吹山 利用と保全のローカルルールは、2011年(平成23年)6月に作られました。

伊吹山の貴重な自然環境を次世代に引き継いでいくため、学識経験者、地元、ボランティア団体、関係企業、行政を中心に発足した「伊吹山を守る自然再生協議会」（事務局：滋賀県および米原市）が議論を重ね、策定したものです。

なお、このローカルルールでは、来訪者以外だけでなく整備や営業を行う受け入れ側についても同じ趣旨で守るべきルールを定めています。

ローカルルールの中には、法律で定められた事項と、ルール・マナーとして協議して決めた事項があります。法律で定められた事項についてはそれぞれの定めに応じて、違反すると罰せられることがあります。（ルール・マナーの部分についても、自然環境を守り他の利用者に配慮するため、必ず守っていただきますようお願いします。）

法律で定められているのは、まず、地権者の権利にかかわる部分です。
伊吹山は、大半が民有地であり、地権者の権利を侵害する行為や地権者の要請に違反する行為がなされた場合、民法等によって罰せられることがあります。

また、伊吹山はその大部分に国定公園や国の天然記念物に指定されていることによる規制の網がかかっています。

自然公園法上の特別保護地区では工作物の設置の禁止やすべての動植物および鉱物の採取の禁止等、特別地域では工作物の設置の禁止や指定された動植物および鉱物の採取の禁止等、細かく制限事項が定められています。
さらに、文化財保護法上の天然記念物指定区域では、登山道外への立ち入りなど原状変更に当たるすべての行為が禁止されています。

その他、保安林や鳥獣特別保護区に係る制限もあります。ローカルルールに明示していない事項でも、その内容によっては制限行為に該当する可能性がありますので、詳しい区域や制限行為の内容は所管庁に確認してください。

【各種法令所管庁】

• 自然公園法：
  琵琶湖国定公園…滋賀県琵琶湖環境部自然環境保全課
  岐阜県立伊吹自然公園…岐阜県環境生活部環境生活政策課
• 文化財保護法：
  国指定天然記念物「伊吹山頂草原植物群落」…米原市教育部生涯学習課
• 保安林：滋賀県湖北森林整備事務所
• 鳥獣保護特別地区：滋賀県琵琶湖環境部自然環境保全課

たき火や炭を用いたバーベキューは、自然公園法で禁止されています。森林火災やクマの寄り付きにつながるので、絶対にやめてください。

1人用のストーブやシングルバーナーによる湯沸かしについては、過去に検討を重ねましたが、爆発事故が発生したことがあること、強風（伊吹山の年間平均風速は10メートル毎秒です）の日が多いこと、水源がなく火災時の消火が不可能なことから、森林火災と事故防止のため、使用はご遠慮ください。

米原市美化条例の定めにより、山頂一帯(天然記念物指定区域)は喫煙禁止区域のため、禁煙です。区域外は禁煙ではありませんが、火災にならないよう必ず携帯灰皿を使用し、他者への迷惑にならないようマナーを守ってください。
なお、伊吹山ドライブウェイ山頂駐車場では、指定喫煙場所のみ喫煙可です。

山頂付近でのテント設置は工作物の設置に当たり、自然公園法で禁止されています。また、電気等の地下埋設物もあります。貴重な植物と安全のため、山頂付近では絶対にテントを設置しないでください。

宿泊は、山小屋へ予約していただくか、伊吹山ドライブウェイの夜間営業日（夜間営業日は限定時期のみ実施）の車内泊をご利用ください（詳しくは伊吹山ドライブウェイのウェブサイトをご覧ください）。

なお、3合目にかつてあった指定キャンプ場は現在は廃止されており、テント設置は自然公園法で禁止されています。貴重な植物が生息しているほか、クマが頻出する場所で危険なため、絶対にテントを設置しないでください。

また、伊吹山の公衆トイレは雨水を利用しています。貴重なトイレの水の確保と健康安全のため、絶対に飲用水や調理水に用いないでください。

伊吹山ドライブウェイの山頂駐車場までは、ペット同伴可能です。ただし、リードは必ずつけていただき、他の利用者にご配慮をお願いします。

山頂駐車場から先（天然記念物指定区域内）へは、ペットを持ち込まないでください。
盲導犬については、人間が山を利用するために必要性が大きいことから、同伴可能です。

ペット同伴不可のルールは、登山道や野生動植物に影響を与え長い間に自然のバランスが崩れてしまうことや、他の利用者への配慮の点から定めているものです。動物は行動を制御することが人間よりも難しい場合が多く、毛に付着しやすい種子が知らぬ間に持ち込まれるなどの問題もありますので、ご理解ご協力をお願いします。

米原市では、腕章をつけた伊吹山レンジャーや市職員が巡回し、ローカルルールの啓発と利用指導を行っています。もし、違反している人を見かけられましたら、注意しますので腕章をつけた者にお声がけください。

あいにく常駐はしていませんので、盗掘や不法投棄など自然に重大な影響を与える悪質な行為を見かけた場合は、滋賀県または米原市に、その場所や人物の特徴を通報いただきますようご協力をお願いします。