伊吹山入山協力金 ご協力のお願い

更新日:2020年07月28日

 伊吹山の美しい自然環境を未来の世代へ引き継ぐため、2015年(平成27年)5月から「伊吹山入山協力金」の本格導入を開始しました。

協力金額:1人300円
(協力は任意であり、強制ではございません。金額はお1人当たりの目安です。)

 なお、貴重な自然環境でかつ観光資源でもあるこの伊吹山を保全しながら多くの来訪者にお花畑等を楽しんで頂き、次世代へ引き継いでいくことを目的に、伊吹山 利用と保全のローカルルールを策定しています。
 登山等で伊吹山にお越しいただく際は、このルールも守ってください。

詳しくは、下記のリンクをご覧ください。

協力金を導入することになった背景

伊吹山の現状と課題

 日本百名山の一つである伊吹山(標高1,377メートル)は、山頂部を中心に全国的にも希少な山地草原が存在しています。伊吹山固有植物をはじめ1,300種以上の多種多様な植物が群生していることから、山頂草原植物群落は天然記念物として国から指定を受け、毎年30万人以上の方に訪れていただいています。また、特別天然記念物のカモシカや絶滅危惧種のイヌワシが生息するなど、希少な動植物の宝庫でもあります。

 滋賀県や岐阜県では、そのような伊吹山の貴重な自然環境を保全するため、これまでから植生回復事業や登山道整備、清掃活動などに取り組んできました。

 しかし近年の登山ブームによる入山者の増加や、異常気象に伴う集中豪雨により登山道が荒れ、お花畑への踏み込みも深刻な状況にあります。加えて、お花畑の植生遷移が進行し、単純な植物群落を形成する種が異常繁茂したことや、外来種が増加したことにより、お花畑の多様性が失われつつあります。さらには、ニホンジカの異常繁殖により希少植物の食害が相次ぐなど、伊吹山ではこれまで経験して来なかった新たな課題に直面しています。

 こうしたことから、2008年(平成20年)5月に滋賀県と米原市を中心に発足した「伊吹山自然再生協議会」では、これら山積する課題を解決し、伊吹山の貴重な自然環境を未来の世代へ引き継いでいこうと、「伊吹山入山協力金」を導入することになりました。

協力金導入についてのアンケート結果

 2013年(平成25年)8月に実施したアンケート調査の結果、制度導入について8割以上の方が「賛成」または「どちらかといえば賛成」と回答され、入山者の環境意識と制度導入への理解が高いことが分かりました。

詳しくは、下記のリンクをご覧ください。

協力金の目的

お花畑をはじめとする貴重な植生の保全

 伊吹山の貴重なお花畑を未来の世代へ引き継ぐことができるよう、植生回復事業や植生防護柵等設置事業を拡充します。

持続可能な維持管理システムの構築

 公的資金だけに頼らない、自立したシステムを構築することにより、将来の世代に渡って持続可能な維持管理を実現することを目指します。

環境意識向上のための普及啓発と受益者負担の原則

 入山されるみなさん一人一人に、自らの行動と環境負荷について認識していただくとともに、受益に見合った負担をいただくことで、保全に対する理解と協力を深めます。

入山されるみなさんへのより質の高いサービスの提供

 これまで行うことができなかった登山道の整備や公衆便所の改修や、パトロール、伊吹山に関する案内を行うことで、入山されるみなさんに快適で安全な登山を楽しんでいただくためのサービスを提供します。

協力金のお支払い方法

収受場所

  • 表登山道入口(上野山ろく)
  • 西登山道入口(伊吹山ドライブウェイ山頂駐車場 登山口)
  • 中央登山道入口(伊吹山ドライブウェ山頂駐車場 登山口)
  • 山頂トイレ前

収受方法

  • 協力金箱の設置(通年)
  • 収受員の配置(上野山ろくのみ。土曜日、日曜日、祝日および夏休期間が中心)

収受期間

  • 通年(ただし、収受員の配置は4月から11月頃まで)

年間協力金について

 2016年度(平成28年度)より、ご要望の多かった年間協力金カード(1,000円)を導入しています。
 年間協力金カードのご希望の方は、表登山道の収受小屋、米原市役所伊吹庁舎環境保全課、伊吹薬草の里文化センター(ジョイいぶき)へお申し出くださいますようお願いします。

協力金の使い道

 みなさまからいただいた大切な協力金は、上記目的を達成するため下記事業に活用させていただきます。

  • 公衆便所維持管理事業
  • お花畑維持管理事業
  • 登山道維持管理事業
  • 普及啓発・パトロール事業
  • 協力金徴収事業
これまでの入山協力金の状況
年度 協力者数 収入総額 主な事業
平成27年度 約41,000人 12,312,000円 植生防護柵の設置(1,104メートル)、トイレ・登山道の維持管理 など
平成28年度 約45,000人 13,819,617円 植生防護柵の設置(289メートル)、トイレ・登山道の維持管理、表土流出対策ネットの設置(226平方メートル)など
平成29年度 約42,000人 13,771,872円 トイレ・登山道の維持管理、ワンウェイゲートの設置、伊吹山ドライブウェイ沿道貴重種保全柵設置、老朽化看板の撤去、三角点表示板の設置など
平成30年度 約40,000人 12,172,035円 植生防護柵の修繕、山ろくトイレの洋式化、唐山道の維持管理、貴重種植物保全など
令和元年度 約46,000人 14,018,420円 植生防護柵の張替(1,200メートル)、三合目トイレの洋式化、山頂トイレの修繕、登山道の維持管理、山頂ボランティアガイド、重要植物調査など

多数のご支援ご協力をいただき、厚くお礼申し上げます。
入山協力金の詳しい収支報告は、以下の添付ファイルをご覧ください。

関連資料

この記事に関するお問合せ先

本庁舎 市民部 自治環境課(環境保全)

電話:0749-53-5112
ファックス:0749-53-5138

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