米原市橋りょう長寿命化修繕計画

更新日:2017年11月30日

計画の概要

米原市が管理する橋りょうは、高度経済成長期に建設されたものが多く、今後、建設後50年を経過する高齢化橋りょうが増加していきます。老朽化する市道橋の増大に対応するため、従来の対症療法的な修繕から予防保全的な修繕へ転換を図り、できる限り費用の縮減に取り組みながら、地域の道路網の安全性・信頼性を確保することを目的に、橋りょうの長寿命化修繕計画を策定しました。

背景・目的

本市は、平成26年度現在において291橋を管理しています。これらの橋は古いものも数多く、今後20年後には全体の約76%が架橋後50年を迎えることとなります。

一方、今後の交通量の増加や車両の大型コンクリートのはくり鉄筋の露出舗装の異常変形・欠損化、橋や道路も老朽化が進むに従い傷みもひどくなり、市民活動を支える橋や道路を取り巻く環境は今後ますます厳しさを増すものと考えられます。また、これらの高齢化を迎える橋に対して、従来の『悪くなってから対策をとる』という対症療法型の維持管理を続けた場合、橋の修繕・架替に要する費用が増大となることが懸念されます。

そこで本市では、対症療法型の維持管理から、『傷みが小さい時から計画的に補修する』という予防保全型の維持管理手法に移行することとし、「橋りょう長寿命化修繕計画」を策定しました。これにより、橋の修繕・架替に要する費用を軽減させると共に米原市の安心安全な道路ネットワークを維持することが可能となります。

現在と20年後の築後50年を経過する橋梁の数の比較グラフ

計画の対象とした橋

平成24年度に市が管理する橋長15メートル以上の橋を、また平成25年度には橋長15メートル未満の橋りょうを対象に点検を行い傷みの状況を把握し、下記のような特に公共性の高い橋を抽出しました。これらの橋を中心に長寿命化修繕計画を策定しました。

公共性の高い橋

  1. 緊急輸送路に位置する橋りょう、跨線橋、跨道橋
  2. 緊急輸送道路アクセス、集落間アクセス・孤立、生活密着・孤立、孤立等に位置する橋りょう
  3. 長浜市、彦根市アクセスに位置する橋りょう
  4. 生活密着、集落間アクセスに位置する橋りょう
  5. その他の路線に位置する橋りょう

橋の点検と管理

次のような方法で橋の点検および管理を行います。

  1. おおむね5年に一度、全橋を対象とした専門業者による詳細点検
  2. 日常の道路施設パトロールにおける点検

これらの点検を通して、橋の傷みを早期に発見し、それが大きくなる前に適切に対応します。

本計画による修繕の内容

策定した計画に基づき平成26年度から橋の塗装の塗替や傷んだ箇所の補修、橋の架替更新などを計画的に順次実施します。

主な傷みの例

はくりしたコンクリートの写真

コンクリートのはくり

露出した鉄筋の写真

鉄筋の露出

異常の生じた舗装の写真

舗装の異常

橋梁の一部の変形・欠損した写真

変形・欠損

本計画実施による効果(291橋の計画策定結果による)

本計画を実施することで、橋の寿命を10年から50年以上延命できるといわれており、100年以上に延ばすことも可能といわれています。また、橋を維持する費用も総額145億円から25億円程度に節約できるとの試算になっており、大幅なコスト縮減が期待されます。

維持管理コスト縮減のイメージ図

今後の方針

本計画に基づいて橋の点検、維持、対策を繰り返し行うことにより、橋の適切な管理を積極的にすすめ、経済的に安心安全な道路ネットワークを維持するように努めていきます。

詳しい資料については、土木部建設課(近江庁舎)でご覧いただけます。

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